梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌が原因の感染症です。性的な接触などで感染し、症状がない場合や、しこり・発疹が自然に消える場合もあります。症状がなくなっても治ったとは限りません。心当たりがある、パートナーが診断された、気になる症状がある場合は、医療機関へ相談してください。
どんな症状でも、見た目だけで判定しません
| 見られることがある変化 | 気をつけたいこと |
|---|---|
| 性器・口・肛門などのしこりやただれ | 痛みが少ない場合がある。痛くないことを理由に放置しない |
| 手のひら、足の裏、体などの発疹 | かゆみがないこともある。ほかの病気との見分けには診察が必要 |
| 症状が消えた・症状がない | 感染がなくなった証拠ではない。検査・治療の必要性を相談する |
治療せず長く経過すると、脳・心臓・血管などに重大な影響が出ることがあります。時期による典型的な症状の説明は目安であり、写真や感染からの日数だけで自己診断はできません。神経梅毒はどの病期でも起こりうるとされています。厚生労働省:梅毒の症状と経過
検査は、診察と血液検査を合わせて判断します
感染の可能性がある日、症状、過去の梅毒の治療歴、妊娠の可能性などを医師へ伝えます。梅毒の血液検査では、RPRなどの検査と、梅毒トレポネーマに対する抗体の検査を組み合わせて解釈します。一つの陽性・陰性だけで、現在の感染や治療の必要性は決められません。
早期には検査で拾えない場合があり、治療後も抗体が陽性のまま残ることがあります。「陰性だったから、その後の症状も無関係」「抗体陽性が続くから治っていない」と自己判定しないでください。
再検査の要否と時期は、感染機会や使った検査、治療歴から確認します。CDC2024:梅毒の検査の組み合わせ・早期の感度・治療後の抗体
抗菌薬で治療し、経過の確認を受けます
梅毒は、適切な抗菌薬で治療できます。国内ではペニシリン系などの飲み薬・筋肉注射・点滴が使われ、病期や症状などによって方法が違います。記事から薬量や期間を選んだり、残っている抗菌薬を自己使用したりしません。
しこりや発疹が消えても、自己判断で治療・通院を中断しないでください。治療後も医師が血液検査などで経過を確認します。どの検査をいつ受け、治療が終わったとどう判断するかを処方元へ尋ねましょう。厚生労働省:梅毒の検査・治療
妊娠中・妊娠の可能性がある場合は、早めに伝えます
妊娠している人が感染すると、胎盤を通じて赤ちゃんに感染し、死産・早産や先天梅毒につながる場合があります。妊娠中でも早期の適切な治療で、胎児への感染リスクを下げられます。心当たり、症状、検査陽性やパートナーの感染が分かったら、妊婦健診の予定日を待たず産婦人科へ連絡してください。
妊娠を希望している場合も伝え、治療と経過確認、妊娠を目指す時期を相談します。感染した人やパートナーを責めるのではなく、必要な診察につなげることを優先しましょう。
パートナーの受診と、性的接触の再開を確認します
感染の可能性があるパートナーにも、検査と必要な治療が大切です。薬を分けて飲むのではなく、それぞれ医療機関へ相談します。医師が安全と判断するまで、感染につながる性的な接触を控えてください。
治っても再び感染することがあります。コンドームは予防に役立ちますが、覆われない病変との接触などもあるため、完全には防げません。症状や心当たりがあれば早めの相談が必要です。
症状がある場合は、医療機関へ
婦人科、泌尿器科、皮膚科、感染症科などが相談先です。症状やパートナーの感染が分かっている場合は、診断と治療につながる医療機関へ相談します。保健所などでも検査を行う場合がありますが、対象項目・予約・費用は地域ごとに確認してください。
すべての性感染症が全国一律で無料・匿名になるわけではありません。厚生労働省:性感染症検査・相談マップ
出典と確認日
2026年10月27日に厚生労働省の梅毒・Q&A・検査窓口の採用節と、CDC2024の梅毒検査の採用節を確認しました。厚生労働省Q&Aの表示更新日は2022年11月22日です。
最新の患者数や個人の感染率を示す記事ではなく、米国の治療量・制度を日本へ当てはめていません。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。