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PMSの漢方薬|タイプ別おすすめと市販品の選び方を医師監修で解説

2026/5/14

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【この記事のポイント】

  • PMSの代表的漢方は加味逍遙散・当帰芍薬散・桂枝茯苓丸・抑肝散の4種
  • 症状タイプ別(精神症状/冷え/のぼせ/イライラ)に処方を選ぶ
  • 市販品で2〜3ヶ月効果がなければ婦人科で医療用漢方やピルを検討

「PMSに効く漢方は?」「市販と病院どっち?」——本記事ではPMS漢方の選び方とピルとの使い分けを解説します。


PMS漢方の基本

漢方薬は体質改善を通じてPMS症状を緩和するアプローチです。即効性はないため、2〜3ヶ月の継続服用で効果判定します。

漢方が向くケース

  • PMS症状が中度
  • ピル使用を避けたい(禁忌等)
  • 自然な体質改善志向
  • 多様な症状(冷え・むくみ・倦怠等)

漢方が向かないケース

  • PMDDレベルの重症精神症状(SSRI等が必要)
  • 即効性が必要
  • 子宮内膜症等の合併で根本治療が必要

PMSタイプ別の漢方処方

タイプ1: 精神症状中心(イライラ・憂うつ)

加味逍遙散(かみしょうようさん)

  • イライラ・抑うつ・不眠に
  • ホルモンバランス調整作用
  • 最も処方される

タイプ2: 冷え・むくみ・貧血傾向

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

  • 冷え性・むくみ
  • 月経不順・月経痛にも有効
  • 痩せ型・色白タイプ

タイプ3: のぼせ・肩こり・血滞

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

  • のぼせ・赤ら顔
  • 肩こり・月経痛
  • 比較的体力ある方

タイプ4: 神経過敏・怒りっぽさ

抑肝散(よくかんさん)

  • 強いイライラ
  • 不眠・神経質
  • 不安が強い

タイプ5: 不安・動悸

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

  • 咽喉のつまり感
  • 不安・動悸
  • 神経性嘔吐

漢方選びの判断フロー

精神症状が強い?
  ├ YES (イライラメイン) → 加味逍遙散 or 抑肝散
  ├ YES (不安メイン) → 半夏厚朴湯
  └ NO → 身体症状で判断
       ├ 冷え・むくみ → 当帰芍薬散
       └ のぼせ・肩こり → 桂枝茯苓丸

複数症状あれば医師と相談して併用処方も。


市販と医療用の違い

市販漢方

  • ドラッグストアで購入可能
  • 価格: 1ヶ月3,000〜5,000円
  • 配合量は医療用の半分〜2/3程度
  • 軽症向け

医療用漢方

  • 婦人科・漢方外来で処方
  • 保険適用
  • 価格: 月1,500〜2,000円(保険3割負担)
  • 標準配合量
  • 中等症以上向け

選び方

  • 軽症・お試し → 市販で2〜3ヶ月試す
  • 効果不十分 → 医療用に切り替え
  • 中等症以上 → 最初から婦人科受診

漢方の正しい飲み方

タイミング

  • 食前または食間(食後2時間)
  • 空腹時の方が吸収が良い

飲み方

  • 顆粒は白湯で溶かして飲む
  • 1日2〜3回に分けて服用
  • 月経周期に関係なく毎日(一部例外)

効果判定

  • 2〜3ヶ月の継続服用で評価
  • 即効性は期待しない
  • 効果なければ別の漢方や治療法へ

副作用と注意点

比較的少ないが起こる副作用

  • 胃部不快感
  • 発疹
  • 偽アルドステロン症(甘草含有時)

注意が必要な方

  • 高血圧(甘草で症状悪化リスク)
  • カリウム低値
  • 妊娠中・授乳中(一部漢方は使用注意)

漢方は天然由来でも医薬品。自己判断で長期服用せず、医師・薬剤師に相談を。


ピルとの併用判断

併用が選択肢になるケース

  • ピルで身体症状が改善、精神症状残存 → 漢方追加
  • ピル開始前の試行 → 漢方先行
  • ピル禁忌 → 漢方単独

ピルが向くケース

  • 中度〜重度のPMS
  • 月経痛も同時に強い
  • 即効性が必要
  • 避妊も希望

漢方が向くケース

  • 軽度〜中度
  • 体質改善志向
  • ピル禁忌
  • 漢方薬への信頼

医師と相談して自分に合う組み合わせを見つけてください。


主要漢方の特徴詳細

加味逍遙散

  • 配合: 当帰・芍薬・柴胡・蒼朮・茯苓・甘草・牡丹皮・山梔子・薄荷・生姜
  • 効能: 月経不順・月経困難・更年期障害・不眠症
  • 適応: 比較的体力低下、のぼせ・イライラ・冷え

当帰芍薬散

  • 配合: 当帰・芍薬・川芎・茯苓・蒼朮・沢瀉
  • 効能: 月経不順・不妊症・更年期障害・冷え性
  • 適応: 痩せ型・色白・冷え性・貧血傾向

桂枝茯苓丸

  • 配合: 桂皮・茯苓・牡丹皮・桃仁・芍薬
  • 効能: 月経不順・打撲・肩こり・のぼせ
  • 適応: 比較的体力あり、のぼせ・赤ら顔

抑肝散

  • 配合: 当帰・釣藤鈎・川芎・柴胡・茯苓・蒼朮・甘草
  • 効能: 神経症・不眠症・小児の夜泣き
  • 適応: イライラ強い・不安

FAQ

Q1. 漢方は何ヶ月飲めば効きますか?

A. 2〜3ヶ月の継続服用で効果判定するのが一般的です。即効性は期待しにくいです。

Q2. ドラッグストアで買える?

A. はい、主要漢方は市販品があります。ただし配合量が少ないため軽症向け。

Q3. 漢方とサプリの違いは?

A. 漢方は医薬品で効能効果が認められた製剤。サプリは食品扱いで効果保証なし。

Q4. ピルと一緒に飲めますか?

A. 一般的に併用可能ですが、医師・薬剤師に確認を。

Q5. 妊娠したら漢方は中止?

A. 漢方の種類により異なります。妊娠判明時に医師に相談を。


まとめ

PMSの漢方は症状タイプで選び、2〜3ヶ月継続して効果判定します。市販で軽症対応、効果不十分なら医療用漢方やピルへの切り替えが現実的。漢方は自然な体質改善志向の方に向く選択肢です。


次のステップ

免責事項: 個別治療は医師にご相談ください。 最終更新日: 2026-05-15 参考文献: 日本産科婦人科学会、日本東洋医学会

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/5/14