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生理痛とPMSの違い|時期・症状・治療の見分け方を医師監修で解説

2026/5/14

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【この記事のポイント】

  • 生理痛は月経中、PMSは月経前3〜10日の症状。出現時期が決定的な違い
  • 生理痛は主に身体的痛み、PMSは身体・精神・行動の総合症状
  • 両者は併発することが多く、治療では低用量ピル等が共通の選択肢になる

「生理前のイライラと生理中の痛み、どちらがPMS?」「両方ある場合は何が原因?」——本記事では生理痛とPMSの違いを時期・症状・治療の3軸で整理します。


出現時期の違い(最も決定的)

項目

生理痛

PMS

出現時期

月経中(開始日〜数日間)

月経前3〜10日

ピーク

月経1〜2日目

月経直前

軽快タイミング

月経終了後

月経開始とともに自然消失

周期性

月経のたびに

月経前のたびに

PMSの最大の特徴は「月経が始まると症状が消える」ことです。


症状の違い

生理痛の主な症状(身体的中心)

  • 下腹部痛・骨盤痛
  • 腰痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢
  • 頭痛
  • 倦怠感

精神症状も伴うことがありますが、メインは身体的痛みです。

PMSの主な症状(身体・精神・行動の総合)

身体症状:
下腹部痛・乳房の張りむくみ・体重増加頭痛食欲増加
精神症状:
イライラ抑うつ気分不安集中力低下
行動症状:
衝動買いパートナーとの衝突社会的孤立感
PMSは「心身行動」の総合症状群です。


原因メカニズムの違い

生理痛

子宮内膜から産生されるプロスタグランジンが子宮を強く収縮させて起こります。プロスタグランジンが過剰だと痛みが強くなります。

PMS

月経周期に伴うエストロゲン・プロゲステロンの変動が、脳内のセロトニン等の神経伝達物質に影響することで起こります。ホルモン変動への感受性が個人差を生みます。


同時発症のパターン

両者は別物ですが、併発するケースが多くあります。

パターンA: PMS → 生理痛の連続パターン

月経前にPMS、月経開始で生理痛、月経終了で軽快

パターンB: 軽度PMS + 重度生理痛

月経前は軽い、月経中は重度の痛み(機能性月経困難症)

パターンC: 重度PMS + 軽度生理痛

月経前の精神症状が強く、月経中は比較的楽

ご自身がどのパターンかを把握すると、対処法が選びやすくなります。


治療・対処の違い

生理痛の対処

  1. NSAIDs(鎮痛薬)の早期内服
  2. 温める(カイロ・入浴)
  3. 低用量ピル
  4. 漢方
  5. 重症例: 子宮内膜症等の精密検査

PMSの対処

  1. 症状日誌
  2. 生活改善・運動
  3. 漢方薬
  4. 低用量ピル
  5. 重症(PMDD): SSRI

共通の治療: 低用量ピル

  • 排卵を抑えてホルモン変動を平坦化
  • プロスタグランジン産生を減らす
  • 生理痛・PMS両方に有効

鎮痛薬の使い分け

  • 生理痛: NSAIDs(ロキソプロフェン等)で痛みに対処
  • PMS: 鎮痛薬では精神症状に効果なし。漢方・ピル・SSRI等

病院への受診目安

生理痛で受診すべき場合

  • 鎮痛薬が効かない
  • 寝込むレベルの痛み
  • 性交痛・排便痛がある
  • 年々悪化

PMSで受診すべき場合

  • 月経前のたびに仕事・学校を休む
  • パートナー・家族関係に深刻な影響
  • 抑うつ気分・絶望感が強い
  • 自殺念慮がある

どちらも当てはまる場合

両方を婦人科で相談し、根本的な治療(低用量ピル等)を検討します。


セルフチェック:どちらの症状が中心?

以下の質問で自分のパターンを把握できます。

質問

YES

NO

月経前1週間にイライラする

PMS傾向

月経が始まると気分が楽になる

PMS傾向

月経1〜2日目に下腹部痛が強い

生理痛傾向

鎮痛薬で対処している

生理痛傾向

月経前に食欲が変わる

PMS傾向

性交時に痛みがある

子宮内膜症等の可能性

PMS傾向が強ければPMSセルフチェック、生理痛が強ければ婦人科受診を検討してください。


FAQ

Q1. PMSと生理痛、どちらが多い?

A. 日本人女性の70〜80%が何らかのPMS症状を経験し、生理痛は20〜30%が日常生活に支障をきたすレベルとされています。どちらも非常に一般的な症状です。

Q2. 鎮痛薬はPMSにも効きますか?

A. PMSの身体症状(頭痛・下腹部痛等)には効きますが、精神症状(イライラ・抑うつ)には効果がありません。

Q3. PMSと生理痛、どちらが治療しやすい?

A. 両方とも治療法が確立しています。低用量ピルは両者に有効なため、両方の症状がある方には特に有用な選択肢です。

Q4. PMSは加齢で変わりますか?

A. 20代後半〜30代で症状が強くなる傾向があり、出産後に変化することもあります。

Q5. 月経前と月経中、両方しんどい場合は?

A. 婦人科で総合的に評価してもらいましょう。低用量ピルなど両方に効果のある治療が選択肢になります。


まとめ

生理痛とPMSは「月経中の身体症状」vs「月経前の心身行動症状」と整理できます。両者は併発することも多く、治療では低用量ピルが共通の有力な選択肢になります。我慢せず婦人科で相談してください。


次のステップ

免責事項: 個別治療は医師にご相談ください。 監修: PLACEHOLDER(産婦人科専門医) 最終更新日: 2026-05-15

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/5/14