尿道炎の症状が続いたり繰り返したりする男性では、マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査を相談する場合があります。症状のない人全員に検査を勧めるものではなく、男性不妊との関連も確定していません。
肺炎のマイコプラズマとは別の病原体
この記事で扱うのはMycoplasma genitaliumです。呼吸器の感染症で知られる病原体と名前が似ていますが、同じ検査や治療をそのまま当てはめることはできません。男性では尿道炎の原因になります。CDC:Mycoplasma genitalium。
症状が続くときは再評価を
排尿時の違和感や尿道からの分泌物が続く場合、治療歴と検査した項目を泌尿器科で伝えてください。クラミジアや淋菌の検査結果だけで、尿道炎のすべての原因が分かるわけではありません。症状が軽いからと受診を延ばすより、これまで何を調べ、何の治療を受けたかを整理すると次の診察に役立ちます。
無症状の男性全員に検査が必要?
CDCは無症状者の一般的なスクリーニング検査を推奨していません。持続・再発する尿道炎など、検査の対象になる状態を医師が判断します。「検査項目は多ければ多いほどよい」と考えて、必要性を確認せず追加し続けないことが大切です。
男性不妊になると断定しない
男性の精巣上体炎や前立腺炎、不妊などとの関連については、原因とするにはデータが不十分とされています。女性で報告される関連を、そのまま男性にも当てはめることはできません。不妊が心配な場合は、感染症の評価と男性不妊の診察を分けて相談してください。
抗菌薬を自己判断で選ばない
治療には薬剤耐性の問題があります。以前の尿道炎で処方された薬を残して使う、相手の薬を飲むなどの対応は避けましょう。治療後も症状がある場合は、使った薬と経過を伝えて再診します。ここでは処方薬の種類や用量を自分で決める案内はしません。
EggLinkのセットには含まれない
男性向け感染症6種・10種セットには、この病原体の項目は含まれません。セットが陰性でもマイコプラズマ・ジェニタリウムを否定できません。続く尿道炎の原因を知りたい場合は、商品を追加する前に診察と必要な検査を相談しましょう。
症状のある部位を診てもらう
性器の症状は泌尿器科や皮膚科などへ相談してください。受付で「性器の症状を診てもらえるか」と確認し、気になった時期や変化を伝えると診察につながりやすくなります。
関連する疑問を読む
- 男性の性感染症リスク|症状・検査部位・治療できる感染症の違い
- 男性の性感染症検査はいつ受ける?接触日・症状・検査方法から考える
- 男性ののどの性感染症|咽頭クラミジア・淋菌と検査部位の選び方
- パートナーが性感染症で陽性だった男性へ|症状がなくても受診したい理由
参考情報
本稿は公的機関・学会・医療機関の公開情報をもとに作成しています。個別の診断・治療は医療機関で相談してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。