PMS(月経前症候群)では、月経前に心や体の不調が現れ、月経が始まると軽くなる・消える傾向がみられます。イライラや落ち込み、眠りにくさ、頭痛や胸の張り等、症状や生活への影響は人によって異なります。
学校・仕事や人間関係等で困っている場合は、婦人科等へ相談してください。症状の記録は役立ちますが、数周期分を完成させるまでつらさの相談を待つ必要はありません。厚生労働省:月経に伴う不調/NHS:PMSの症状と受診
症状の時期と、困っていることを伝えます
| 気になる状況 | 相談・確認すること |
|---|---|
| 月経前に気分や体調が変わる | 始まる時期・軽くなる時期、症状の強さと生活への影響を記録する |
| 月経後もつらさが続く、普段から症状がある | PMSと決めず、ほかの病気や月経前の悪化も含めて相談する |
| 仕事・学校や人間関係に支障がある | 記録がそろっていなくても、困っている内容を具体的に伝える |
| 死にたい気持ちや自分を傷つけそうな危険がある | 周期や診断を待たず、周囲に助けを求め、今すぐ救急や医療につながる |
| 薬を使っている、妊娠を希望する | 薬・サプリと希望を伝え、治療の目的と使える条件を確認する |
月経前の症状を、すべてPMSと決めません
診察では、いつ症状が始まり、月経後にどう変わるか、繰り返し起こるかを確認します。体の症状だけでなく、気分・不安、集中や睡眠、日常生活への影響も伝えてください。
ほかの身体・精神の病気の症状が月経前に悪化する場合(PME)もあります。症状の一覧や一度の自己チェックだけで診断せず、月経の前後を含めた経過から必要な評価を受けます。日本産科婦人科学会:PMS・PMDDの診断と治療の指針(2025年)
PMDDが心配な場合も、早く相談できます
PMDD(月経前不快気分障害)では、強い気分の落ち込み・不安やいらだち等で、仕事や人間関係等が大きく損なわれることがあります。単に我慢が足りない、本人の性格の問題と片付けるものではありません。
死にたい気持ちや、自分を傷つけそうな危険があるときは、月経が来れば治ると一人で待たず、身近な人に助けを求め、今すぐ救急や医療機関につながってください。診断が確定していなくても、安全を守るための支援を受けられます。NHS:PMDDの症状と支援
記録は、無理なく続けられる形で使います
月経の開始日、主な症状と強さ、生活で困ったこと、薬を使った日等を、メモやアプリで記録します。症状が少ない時期も残すと、月経周期との関係を振り返る材料になります。
詳しい日誌で診断や治療の効果を確かめる場合もありますが、最初からすべての項目を埋める必要はありません。記録すること自体がつらい場合も伝え、受診の準備と安全・生活への支援を分けて考えてください。
症状と希望に合う治療を相談します
睡眠・食事・無理のない活動、生活上の負担の調整等を考えます。生活を整えれば全員が治ると保証するものではなく、つらい症状を生活習慣のせいと責めるものでもありません。
症状や診断に応じて、認知行動療法等の支援、SSRIと呼ばれる薬、OC・LEP等のホルモン薬を検討する場合があります。妊娠希望や持病・現在の薬を伝え、治療の目的、本人に合う条件、副作用、効果の確認時期を聞いてください。
国内の適応・保険の扱いは、実際に使う薬と診断・目的に応じて診療先に確認します。文献上の投与日数・用量を自己使用の手順にせず、中止や変更も処方医へ相談してください。漢方薬やサプリも含めて、使用中のものを伝えます。
改善しない場合は、診断や方針を再確認します
治療しても生活への支障が残る、月経後もつらさが続く、以前と違う症状がある場合は再相談します。婦人科と精神科・心療内科等が連携する場合もあり、必要な支援を一つの科だけで抱える必要はありません。
次の受診と、症状が急に悪化したときの連絡先を確認してください。「あと何周期か我慢すれば必ず治る」と決めて、強い不調を放置しないでください。
費用と保険の確認
治療の保険適用と自己負担は、病名・治療内容・適用条件によって異なります。高額療養費も診療月・年齢・所得区分等で上限が変わり、先進医療の技術料など保険外の費用は対象になりません。
治療施設には保険・自費の内訳を、加入先の健康保険には自分の上限と申請方法を確認してください。協会けんぽ:高額療養費の対象・診療月別の上限
出典と確認日
2026年10月30日に厚生労働省、JSOGの2025年PMS・PMDD指針、NHSのPMS(2024年6月)・PMDD(2026年8月)の採用節を確認しました。記録期間を最低受診待機にはせず、海外の薬の使い方や連絡番号を国内へ転用していません。個別の医学監修は行っていません。
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免責事項
この記事は医療情報の提供を目的としたものであり、診断や治療の代わりとなるものではありません。個々の症状や状況に応じた判断は、必ず担当の医師にご相談ください。また、治療効果には個人差があります。

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EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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