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精液検査の結果の見方|基準値・再検査・受診の目安

2026/4/19

更新:2026/9/30

精液検査の結果は、一つの数字だけで「妊娠できる・できない」を決めるものではありません。検査項目、採取条件、基準にした版や測定方法を確認し、基準範囲外なら医師に再検査や追加の評価を相談します。

まず、検査票にある項目の意味を確認します

項目 見ていること 読み違えやすい点
精液量 採取した精液の量 精子の数と同じではない
精子濃度 一定量あたりの精子数 総精子数とは区別する
総精子数 射精された検体全体の精子数 濃度だけでは判断できない
運動率 動く精子の割合など 郵送商品すべてで測れるわけではない
正常形態率 指定の基準に合う形態の割合 将来の子どもの異常の確率ではない

総精子数は、精液量と精子濃度を掛けた関係にあります。ただし、採りこぼした場合は検体が全量を反映しない可能性があるので、その事実を伝えてください。

基準値は「妊娠を保証する合格点」ではありません

WHOの精液検査マニュアルは検査手順や評価の共通化に使われます。参照範囲は、妊娠したカップルの男性などの分布に基づくもので、範囲内なら必ず妊娠する、下回れば自然妊娠が不可能という境界ではありません。WHO:精液検査マニュアル第6版(2021) 日本産婦人科医会:男性不妊症の検査・診断

日本産婦人科医会がWHO第6版(2021年)について紹介する主な参照値は、次のとおりです。日本産婦人科医会:男性不妊症の検査・診断

項目 下側の参照値の例
精液量 1.4mL
精子濃度 1,600万/mL
総運動率 42%
正常形態率 4%

これらは妊娠に至ったカップルの男性の分布の下位約5%に相当する値です。妊娠しやすさの合否判定には使えません。

結果票に書かれた参照値と、別のWebサイトの一覧が違う場合は、版・項目・測定法を確認します。数字だけを移して自分で診断するより、検査票をそのまま診察に持参しましょう。

郵送検査の形態評価は、医療機関の評価と同じとは限りません。プレグナクトのメーカーは、輸送による変化を考慮して「予測正常形態率」として報告しています。上の表を郵送の結果へ当てはめるだけで診断せず、必要なら結果票を持って受診します。OES:郵送検査の形態評価と制約

濃度や運動率が低かったら、再検査の条件を聞きます

精液所見は同じ人でも変動します。1回の異常だけで結論を出さず、禁欲期間、採りこぼし、体調、輸送条件などを伝えて、再検査の時期や診察の必要性を確認します。慶應義塾大学病院:精液検査

一方、異常を指摘されているのに自宅検査だけを何度も繰り返すと、原因の評価が遅れることがあります。男性不妊を診る泌尿器科や生殖医療の施設へ、検査結果を持って相談してください。

正常と言われても妊娠しない場合は、ふたりの評価が必要です

精液検査で分かる範囲には限界があります。妊娠の成立には排卵、卵管、性交の状況など複数の要素が関わるため、男性の結果が参照範囲内だったことだけで、相手に原因があると決めつけないようにします。

妊娠を希望して一定期間が経過している場合は、双方が並行して相談することが勧められています。ASRM:不妊評価の開始時期(2021)

受診時は、数字より結果票全体を持参します

採取日、検査会社・施設名、禁欲期間、採取の失敗、症状、薬、以前の結果をまとめます。質問は「どの項目を再確認するか」「再検査はいつか」「追加検査は何のためか」の3つから始めると整理しやすくなります。

結果を本人やパートナーの価値を判定するものとして扱わず、次の行動を決める材料にしてください。EggLinkで検査結果の見方を相談する

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公開:2026/4/19更新:2026/9/30