EggLink

子宮筋腫の手術後の妊娠|妊活再開の時期、手術記録と妊娠中の相談

2026/4/11

更新:2026/10/30

子宮筋腫の手術後に妊娠を希望する場合は、どの手術を受けたか、子宮をどのように切開・修復したかと、現在の経過を術者・担当医と確認してください。筋腫を取り除いて子宮を残す核出術と、子宮を摘出する手術は、妊娠への影響が異なります。

核出術後に妊娠する方はいますが、手術で全員が妊娠できるわけではありません。再開時期もインターネット上の一律の月数だけで決めず、受けた手術と自分の妊娠希望に合う計画を相談します。

妊娠を試みる前と、妊娠が分かった後に確認します

気になる状況対応・確認すること
手術後いつから妊娠を試みるか迷う術者に手術方法・傷と回復の状態を確認し、再開時期とそれまでの避妊を聞く
別の医療機関で妊娠の相談をする手術名・時期を伝え、必要な紹介状や手術記録等を確認する
核出術後に妊娠が分かった早めに産科へ手術歴を伝え、妊娠中の管理と分娩計画を相談する
妊娠中に腹痛や出血、ふらつき等がある手術歴も伝えて速やかに産科へ連絡する。強い症状は急いで診療へ
妊娠につながらず不安である手術だけが原因と決めず、年齢やほかの要因・経過に合う不妊の評価を相談する

核出術と子宮摘出、術式の違いを確認します

筋腫核出術は子宮を残して筋腫を取り除く方法です。筋腫の場所や状態等に応じ、開腹・腹腔鏡、子宮の内側から行う子宮鏡等の方法があります。一方、子宮を全摘出した場合は、その子宮で妊娠を育てることはできません。

外側の皮膚の傷が小さい・大きいことだけで、子宮の傷や妊娠中のリスクが同じとは判断できません。切除した筋腫の場所・深さ、数や、子宮をどのように処置したか等を、担当医に確認します。島根大学医学部附属病院:筋腫と手術の説明

妊娠を試みる時期は、術後の診察で相談します

日常生活や仕事を再開できることと、妊娠を試みてよいことは別に確認します。手術を受けた施設で、術後の診察と検査が必要か、傷や症状の経過、使っている薬等を踏まえて再開時期を聞いてください。

それまでの避妊と、予定より前に妊娠の可能性が生じた場合の連絡先も確認します。一般の説明や他の方の経験にある月数を、自分の場合の安全保証にしないでください。すでに妊娠した場合も、自己判断で結論を出さず、手術歴と時期を産科へ伝えて相談します。

妊娠希望の時期、年齢や不妊治療の予定も伝え、待機・術後評価と妊娠に向けた診療をどう進めるかを一緒に考えます。処方中の薬も自己中止・追加せず、実際の製品で確認します。

妊娠しやすさは、手術だけでは決まりません

筋腫が妊娠への影響に関係する場合がある一方、筋腫を取り除けば必ず妊娠する、手術後は必ず妊娠しにくくなる、というどちらの断定もできません。術後の子宮の状態に加え、排卵、卵管や精液等の要因、妊娠を試みた経過も必要に応じて確認します。

手術後の妊娠率を見る場合は、対象者の年齢や筋腫の状態、術式、ほかの不妊要因、追跡した期間、自然妊娠か治療を含むか等を合わせます。妊娠と出産の割合も同じではなく、個人の結果や必要な周期数の保証にはできません。

妊娠が分かったら、産科へ手術歴を共有します

子宮を手術したことは、妊娠中の管理と分娩計画を考えるための情報です。紹介状等を通じて手術内容を共有し、今後の診察、変化があったときの連絡方法を産科へ確認します。

筋腫を子宮の筋層の深くから摘出した場合や、多数の筋腫を核出した後等には、子宮破裂のリスクを考え帝王切開を選ぶことが多いと島根大学病院は説明しています。全員の分娩方法を一律に決めず、術式と手術記録、妊娠経過から専門医と相談してください。

「腹腔鏡だったから必ず安全」「子宮を残したから管理は通常と同じ」とは考えません。具体的な分娩方法や時期、受診する施設を、実際の病状に合う説明で確認します。

腹痛や出血等があるときは、予約日を待たず連絡します

妊娠中の腹痛や出血を、以前の筋腫や手術の影響だろうと自己判断しないでください。手術歴を伝えて速やかに産科へ連絡し、強い痛み、多量の出血やふらつき等がある場合は急ぎの診療につなぎます。意識や呼吸に切迫した問題がある場合は119へ連絡します。NHS:妊娠中の出血と受診

費用と保険の確認

治療の保険適用と自己負担は、病名・治療内容・適用条件によって異なります。高額療養費も診療月・年齢・所得区分等で上限が変わり、先進医療の技術料など保険外の費用は対象になりません。

治療施設には保険・自費の内訳を、加入先の健康保険には自分の上限と申請方法を確認してください。協会けんぽ:高額療養費の対象・診療月別の上限

出典と確認日

2026年10月30日に島根大学医学部附属病院等の採用本文を確認しました。病院説明の本文更新日は確認できず、個人の再開時期・妊娠率や全員共通の分娩条件は示していません。

目次に戻る
EggLink編集部のアイコン

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。

公開:2026/4/11更新:2026/10/30