ナボット嚢胞は、子宮頸部で作られる粘液がたまってできる小さなふくらみです。内診や子宮頸がん検診、超音波検査などで偶然見つかることがあります。医療者がナボット嚢胞と確認し、症状などの問題がなければ、通常は治療を必要としません。
どこにできて、何が原因になりますか
子宮の入口にあたる子宮頸部の表面の変化に伴い、通常の粘液がたまることで生じます。白色や淡い黄色などの小さなふくらみとして見られ、複数ある場合もあります。ときには頸部の慢性的な炎症に関連することもありますが、見た目だけで自分の原因を確定するものではありません。
Chelsea and Westminster Hospital NHSは、多くは症状がなく、通常は治療不要と説明しています。ただし、ネットの写真と似ていることだけで、自己診断したり、自分でつぶしたり針を刺したりしないでください。
「治療不要」と言われたときに聞けること
| 確認したいこと | 診察での質問の例 |
|---|---|
| 今回の診断 | どの診察・検査でナボット嚢胞と判断したか、追加の確認は必要か |
| 症状との関係 | 出血・おりもの・痛みがある場合、別の原因を調べる必要はないか |
| 大きさと場所 | 症状や子宮頸部の観察・検体採取への影響があるか |
| 今後の予定 | 再診が必要か、必要なら目的と時期、予定を待たず相談する変化は何か |
| 検診 | 子宮頸がん検診の予定と、今回の症状を調べる診察をどう進めるか |
大きい場合は、症状や診察への影響で対応を考えます
まれに、大きくなって症状が出たり、子宮頸部の形が変わり、十分な観察が難しくなったりすることがあります。そのような場合には、医療者が粘液を排出する処置や切除などを検討することがあります。
すべての嚢胞を予防的に切除する、一定の大きさを超えれば全員が手術する、といった自己判断の基準にはしません。処置が必要と言われた場合は、何を確認・改善するためか、方法と痛みへの対応、起こりうるリスクを説明してもらってください。
Chelsea and Westminster Hospital NHS:ナボット嚢胞の原因・症状・治療
不正出血や痛みを、嚢胞のせいと決めない
ナボット嚢胞が見つかったことと、今ある出血や痛みの原因がすべて分かったことは同じではありません。性交後や月経以外の出血、閉経後の出血、気になるおりものなどがあれば、症状の経過を婦人科へ伝えてください。
子宮頸がん検診は、症状がないときに異常を見つけるための検査です。症状がある場合は次の検診日まで待たず、診療として相談します。嚢胞があることだけで、必要な検診を省く、検診が正常なら症状の相談も不要、と判断しないようにしましょう。がん情報サービス:子宮頸がん検診と、症状があるときの受診
急な強い腹痛や呼吸の異常などは、嚢胞によるものと決めつけず緊急の診察を求めます。本人の症状と診察結果について、担当医の説明を受けてください。
参考資料と確認日
2026年10月28日に採用した説明を照合しました。すべての子宮頸部のしこりを自己診断するための情報ではなく、本記事の個別の医師監修は行っていません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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