月経の出血が多く、漏れが心配で外出できない、夜間も交換する、仕事や学校・日常生活に支障がある場合は、婦人科等へ相談してください。自分で正確な出血量を測れなくても受診できます。以前より増えた、長く続くといった変化も伝えます。
出血が多いと鉄が不足し、貧血につながることがあります。息切れ・動悸・ふらつき等がある場合は出血と合わせて相談し、強い症状や急な悪化を自宅で様子見し続けないでください。
量だけでなく、体調と妊娠の可能性も確認します
| 気になる状況 | 対応・確認すること |
|---|---|
| 出血が多く、漏れや交換で生活に困る | 周期・日数と生活への影響を伝え、婦人科で原因と対処を相談する |
| 多量の出血が続き、倒れそう・強い息切れ等がある | 急いで診療につなぐ。移動が難しい、意識や呼吸に切迫した問題がある場合は119へ |
| 妊娠の可能性がある、いつもの月経と違う | 月経と決めず、妊娠の可能性と症状を伝えて診療先へ連絡する |
| 月経の間や性交後、閉経後にも出血する | 月経量の問題だけで扱わず、出血の原因を評価する |
| 薬で治療しても続く、妊娠を希望する | 使った薬と経過、妊娠希望を伝え、治療方針と次の受診時期を確認する |
強い腹痛やふらつき等を伴う妊娠の可能性がある出血では、急ぎの評価が必要なことがあります。出血の色だけで安全とは判断しません。NHS:妊娠中の出血と受診
生活への影響を、分かる範囲で記録します
月経が始まった日・終わった日、普段より多い日、交換の頻度、衣類や寝具への漏れ、血のかたまり、痛みと体調を記録すると説明に役立ちます。製品の種類や使い方でも交換回数は変わるため、回数だけで重症度を決めるものではありません。
外出・仕事・学校・睡眠への影響も伝えてください。「月経だから我慢する」「数周期の記録がそろうまで受診できない」と考える必要はありません。NHS:出血の多い月経と診療
筋腫等の病変、排卵・薬・出血しやすさ等を調べます
月経量の増加には、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症等の病気、排卵の異常、血液が固まりにくい状態、薬等が関係する場合があります。まれに悪性の病気が関係することもあるため、年齢や出血の経過、診察等から確認します。
出血のすべてが子宮や月経に由来するわけではなく、妊娠に関連する出血、子宮頸部・腟、尿路や肛門等の出血も区別します。月経の間の出血や性交後・閉経後の出血も、婦人科へ伝えます。日本産科婦人科学会:異常子宮出血と不正性器出血
必要な検査と、貧血の有無を確認します
診療では出血と月経歴、妊娠の可能性、持病、薬・サプリ、妊娠希望等を聞き、必要に応じて診察、超音波、血液検査等を行います。出血しやすさ、鼻血・あざや家族歴等も伝えてください。子宮内膜等を詳しく調べる検査が必要かは、症状と所見等に応じて判断します。
疲れやすさや息切れを「月経中はいつものこと」で済ませず相談し、ヘモグロビン等で貧血、必要な場合は鉄の状態を確認します。全員が同じ検査一式を受けるわけではありません。慶應義塾大学病院:鉄欠乏性貧血の診断
出血を減らす治療と、原因・貧血への対応を選びます
治療は原因、出血と貧血の程度、持病や薬、妊娠希望、本人の希望に合わせて考えます。薬による出血の調整、ホルモンを使う方法、病変に対する処置・手術等には、それぞれ使える条件と注意点があります。
将来の妊娠への影響も方法で異なるため、開始・手術前に希望を伝えます。診断名が同じでも全員に同じ薬や手術を選ぶものではありません。実際の方法で期待できる変化、負担・副作用、改善しない場合の次の対応を確認してください。
鉄不足がある場合は補充等も検討しますが、鉄だけを足して出血の原因を放置しないことが大切です。処方中の抗凝固薬やホルモン剤等を、出血があるからと自己中止せず、診療先へ連絡します。
次回までの経過と、早く連絡する変化を確認します
治療後の出血・体調・生活への影響を伝え、必要な採血や再診で反応を確認します。一度の検査で原因がはっきりしなくても、続く・変化する場合は再相談してください。多量の出血、強い痛みやふらつき等があれば、予約日まで必ず待つ必要はありません。
費用と保険の確認
治療の保険適用と自己負担は、病名・治療内容・適用条件によって異なります。高額療養費も診療月・年齢・所得区分等で上限が変わり、先進医療の技術料など保険外の費用は対象になりません。
治療施設には保険・自費の内訳を、加入先の健康保険には自分の上限と申請方法を確認してください。協会けんぽ:高額療養費の対象・診療月別の上限
出典と確認日
2026年10月30日に日本産科婦人科学会の2025年1月30日更新説明、NHSの2024年9月19日レビューの過多月経情報、慶應義塾大学病院等の採用節を確認しました。数値だけでの自己診断や、海外の薬・治療条件の日本への一律適用はしていません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。