EggLink

子宮頸管無力症とは|頸管縫縮術の目的と妊娠中の相談

2026/4/19

更新:2026/10/30

子宮頸管無力症は、妊娠中に子宮の出口である頸管が早く開き、中期の流産や早産につながることがある状態です。陣痛のような自覚症状がないこともあります。過去の妊娠の経過や手術歴を産科へ伝え、今回の妊娠で必要な評価・管理を早めに相談してください。

症状がある場合は、妊娠週数や予定日より連絡を優先します

気になる状況対応・相談すること
妊娠中に張り・腹痛、出血、破水を疑う変化がある診療先の産科へ速やかに連絡する
縫縮術後に張り・腹痛や、続く・多い出血がある通常の経過と自己判断せず、診療先へ連絡する
水が流れる感じ、においの強いおりもの等がある破水や感染の可能性もあるため、予定の診察を待たず連絡する
過去に中期流産・早産や頸管の手術がある妊娠早期から経過と手術内容を伝え、管理計画を相談する
頸管が短いと説明された長さだけで手術を決めず、週数・既往・症状を含め選択肢を確認する

大量の出血、強い痛み、失神や呼吸が苦しいなどの急変は救急の診療へつないでください。縫縮糸が入ったまま陣痛が始まった場合も、頸管を傷めるリスクがあり、速やかな連絡が必要です。糸を自分で触ったり抜いたりしないでください。RCOG:頸管縫縮術後に連絡が必要な変化

過去の経過と、今回の診察・超音波で評価します

済生会横浜市南部病院は、自覚症状がなく子宮口が開きやすい状態を頸管無力症として説明し、超音波などによる評価と、状況に応じた頸管縫縮術を挙げています。妊娠中の頸管の状態を評価する話であり、AMH・卵管造影・精液検査の一式で診断するものではありません。済生会横浜市南部病院:頸管無力症

過去の流産・早産の週数、破水や陣痛の有無、頸管縫縮術や円錐切除などの手術を伝えます。頸管が短いという所見だけで、すべての人に同じ手術が必要とは限りません。妊娠週数、既往、症状、感染や破水の有無、単胎・多胎などを含めた判断を相談してください。

頸管縫縮術は、頸管を閉じた状態に保つための手術です

頸管を糸で縛り、早く開くのを防ぐ目的の手術を頸管縫縮術といいます。経腟的な方法にはシロッカー法やマクドナルド法などがあります。既往から計画的に検討する場合と、妊娠中の所見から検討する場合があり、手術の種類や時期は診療先で相談します。

RCOGは、縫縮術が中期流産・早産のリスクを減らす可能性がある一方、実施しても防ぎきれない場合があると説明しています。手術をする場合の利益と不利益、経過を慎重に見る場合などの選択肢を確認しましょう。海外の週数・頸管長の目安や薬の用法を、すべての国内患者の一律の指示にはしません。

感染・破水・子宮収縮などによって方針が変わります

感染の兆候、出血、子宮収縮、すでに破水している場合などには、手術が適切でないことがあります。すでに頸管が開いた状態で行う緊急の縫縮術は、計画手術よりリスクが高く、効果にも限界があります。「緊急なら必ず縛ればよい」という意味ではありません。

手術には出血、感染、頸管など周囲の損傷、破水等のリスクがあります。麻酔、入院期間、退院後の連絡先も確認します。経腟的な方法が難しい場合などには経腹的な方法を検討することもありますが、すべての人の最初の選択ではありません。RCOG:適応の判断、手術のリスクと限界

手術後の生活と、抜糸・出産の計画を確認します

退院後の活動、仕事、入浴、性交、薬の使用、受診の間隔は、自分の診察結果と指示で確認してください。RCOGは縫縮術後の全員への一律のベッド上安静を通常は勧めていませんが、個別に必要な管理をこの記事だけで変更しないようにしましょう。

糸を抜く時期や、陣痛・破水時の対応、出産の方法は術式や状況で変わります。次回予約と別に、どんな症状で即連絡するか、夜間・休日の連絡先を確認します。将来の妊娠を考える場合も、今回の経過を記録して次の妊娠前・早期から相談できます。

費用は術式と入院・保険の条件を分けて確認します

治療の保険適用と自己負担は、病名・治療内容・適用条件によって異なります。高額療養費も診療月・年齢・所得区分等で上限が変わり、先進医療の技術料など保険外の費用は対象になりません。

治療施設には保険・自費の内訳を、加入先の健康保険には自分の上限と申請方法を確認してください。協会けんぽ:高額療養費の対象・診療月別の上限

手術、麻酔、入院、抜糸、追加の診察等が何に含まれるかを尋ねてください。人工授精や体外受精の周期料金を、頸管縫縮術の費用として判断しないようにします。

出典と確認日

2026年10月30日に済生会横浜市南部病院の頸管無力症の節と、RCOGのCervical stitch(2026年4月公開)の採用節を確認しました。既存の費用訂正を保持しています。各国の診療手順の同一視、全研究の再評価、個別の医師監修は行っていません。

目次に戻る
EggLink編集部のアイコン

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。

公開:2026/4/19更新:2026/10/30