乳房のセルフチェックは、しこりを見つけて自分で乳がんを診断する検査ではありません。普段の乳房の状態を知り、変化に気付いたら診察を受けることが大切です。「触って何もないから、がんではない」とは判断できません。
しこりや皮膚の引きつれ、乳頭からの分泌など気になる変化がある場合は、次の検診や一定の日数を待たず、乳腺外科・乳腺外来などの医療機関へ相談してください。
日常の中で「いつもとの違い」を知る
入浴や着替えの機会に、乳房を見たり、やさしく触れたりして、普段の状態に関心を持ちます。決められた手順で毎日しこりを探し続けるより、「いつもと違うところがないか」と意識することが基本です。
この考え方は、乳房を意識する生活習慣である「ブレスト・アウェアネス」と呼ばれます。状態を知る、変化に気を付ける、変化を感じたら相談する、対象年齢になったら検診を受ける、という行動につなげます。
こんな変化に気付いたら、診察を受ける
- 乳房にしこりや、これまでと違う硬い部分がある。
- 乳房の皮膚がへこんだり、引きつれたりしている。
- 乳頭から分泌物が出る。
- 乳頭や乳輪のただれなど、普段と違う変化がある。
これらの変化が必ず乳がんを意味するわけではありませんが、良性かどうかを自分で確かめることもできません。「痛くない」「若い」「検診を受けたばかり」といった理由だけで、受診を見送らないようにしましょう。
症状があるときの診察と、症状がない人の検診は別です
がん検診は症状のない人を対象とするものです。日本では40歳以上の女性に、2年に1回の乳がん検診が勧められています。基本は問診とマンモグラフィです。自治体の案内で対象・申込方法・自己負担を確認しましょう。
症状がある場合は、検診の順番を待つのではなく、診療として相談します。40歳未満でも、変化に気付いたら受診してください。セルフチェックは検診の代わりにも、精密検査の代わりにもなりません。
受診時に伝えるとよいこと
- どちらの乳房の、どこに、いつから変化があるか。
- しこり、分泌、皮膚の変化、痛みなどの様子。
- 妊娠・授乳の状況、過去の検診結果、家族の乳がんなど。
「要精密検査」と説明された方は、自己チェックで変化が見つからなくても、指定された精密検査を受けてください。どの診療科へ行くか迷う場合は、検診を受けた施設や地域の医療機関に問い合わせます。
参照した国内の医療・公的情報
2026年10月23日確認。この記事は編集部による一般的な情報で、個別の診断を行うものではありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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