月経が来ない・止まったときは、妊娠の可能性と、これまでの月経の経過を確認して相談しましょう。年齢、授乳、使用している薬、食事・運動や体調の変化などによって、原因や必要な確認は異なります。ストレスや体重だけが原因と自己判断しないことが大切です。
妊娠の可能性や、急な症状があるときは先に相談する
妊娠の可能性があれば、適切な時期・方法で検査を受け、月経が来ないことを医療者に伝えてください。尿検査が陰性でも、検査の時期や状況によって追加の確認が必要な場合があります。何の検査をいつ行ったか、結果と一緒に伝えましょう。
月経が来ないことに加え、出血や腹痛がある場合は、妊娠しているか分からなくても早めに医療機関へ相談してください。強い腹痛、多量の出血、強いめまい・失神などでは緊急の診察を求め、動けない・意識が遠のくなどの場合は119へ連絡します。
初経がまだの場合と、月経が止まった場合を分ける
月経が始まる時期を過ぎても初経がない場合を原発性、これまであった月経が止まった場合を続発性として評価します。期間だけで原因や重症度が決まるわけではなく、思春期の発育や、以前の月経が規則的だったかなども重要です。
NHSの案内では、初経が15歳までにない、月経が3回連続して来ない、周期が不規則になった、体重や体調などの変化を伴う場合は受診の目安としています。ASRMの2024年資料も、思春期の発育や過去の月経に応じて評価の時期を分けています。
この回数や年齢まで必ず待つという意味ではありません。発育や症状に心配がある、妊娠を希望している、妊娠の可能性があるなどの場合も、婦人科や小児科などへ早めに相談してください。
原因は一つに決めず、月経の経過と体調を整理する
妊娠や授乳、ホルモンを使う薬などで月経が変わることがあります。また、食事量・運動・体重の変化、排卵や卵巣の働き、甲状腺・プロラクチンなどに関わる問題、子宮や月経血の通り道の状態なども、診察で検討されます。
決まったBMIや体脂肪率を超えた・下回っただけで原因は判定できません。自分で食事をさらに制限したり、サプリやホルモン薬を追加したりする前に、医療者へ相談してください。
| 相談前のメモ | 伝えることの例 |
|---|---|
| 月経の記録 | 初経の有無・時期、最後の月経、以前の周期、出血の変化。分かる範囲でよい。 |
| 妊娠・出産など | 妊娠の可能性と検査、出産・授乳、子宮の処置や手術歴。 |
| 体調と生活 | 体重や食事量、運動、ストレス、頭痛、乳汁の分泌など気になる変化。 |
| 薬や治療 | ピルなどのホルモン薬、その他の処方薬・市販薬・サプリ、始めた日ややめた日。 |
| 今後の希望 | 妊娠を考えているか、生活で困っていること、不安な検査や治療。 |
検査は、原因を絞るために組み合わせる
診察では問診と必要な診察に加え、妊娠検査、ホルモンの血液検査、超音波などで原因を確認します。特別な画像検査や追加の検査が必要かは、症状や結果に応じて判断されます。
検査の種類や目的、結果をいつどう聞くかを確認してください。内診・超音波などに不安があれば、検査の前に伝えましょう。検査を受けるために薬を自己中止せず、処方元の指示を確認します。ホルモン検査の結果を読む前の確認も整理しています。
治療は、出血を起こすことと原因の確認を分けて考える
治療は原因、体の状態、妊娠の希望などに応じて相談します。薬で出血が起きたことと、自分の排卵や元の原因が改善したことは同じではありません。使う薬の目的、継続期間、次に何を確認するかを聞いてください。
生活や食事・運動の調整が必要な場合も、一律の体重や回復までの日数を目標にせず、医療者と方針を決めましょう。月経がないことだけで、将来妊娠できないと決まるわけではありません。自分の状態と希望を伝え、必要な評価につなげてください。
確認した資料
2026年10月24日に確認。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。