おりものは、腟のうるおいや清潔を保つためにある分泌物です。出ること自体が病気ではありません。一方、普段と違う色・におい・量、かゆみ、痛み、出血がある場合は、色だけで原因を決めず医療機関へ相談してください。
異常が気になるのに、2〜3周期の記録や数か月の市販薬の使用を終えるまで受診を待つ必要はありません。つらい症状があるときは、記録より先に相談しましょう。
正常でも、量や見え方は変わります
透明や白色で、強い不快なにおいがないおりものは、通常の状態として見られます。粘りのあるときも、水分が多く滑りやすいときもあります。量や状態は排卵の時期、妊娠、避妊薬の使用などでも変わります。
「白いからカンジダ」「増えたから妊娠」と、それだけで診断することはできません。自分の普段の状態と比べた変化や、ほかの症状も合わせて伝えます。
こんな変化や症状は、相談の目安です
- 色・におい・性状が変わり、気になる。
- 普段より量が増えた、かゆい、ヒリヒリする。
- 排尿時に痛む、下腹部に痛みがある。
- 生理と生理の間や、性交後に出血する。
感染などが関係することもありますが、おりものの外観だけでは病気を区別できません。強い症状や体調不良があれば、受診先にその程度も伝え、いつ診察を受けるか確認してください。
色と病名を一対一で結び付けない
においの変化、白く固まるような状態、黄緑色や泡状の変化などは、診察時に役立つ情報です。ただし、同じように見えても原因が異なることがあり、症状の組み合わせや検査で確認します。
病気が特定できていない段階で、残った抗菌薬や、別の人の薬を使わないようにしましょう。市販薬を使った場合は、製品名と使用期間、変化があったかを医師・薬剤師へ伝えます。
受診時には、何を伝えればよいですか
- いつから、どんな色・におい・量の変化があるか。
- かゆみ、痛み、発熱、出血、排尿時の症状があるか。
- 最後の月経、妊娠の可能性、使っている薬など。
- 感染の心配や、パートナーの検査結果について分かること。
婦人科などで、症状や診察から必要な検査を判断します。診察が不安な場合や、内診で痛みがあった経験は、検査前に伝えてください。すべての人が同じ検査一式を受けるとは限りません。
日常のケアで、洗い過ぎや刺激を避ける
外側の皮膚は、ぬるま湯などでやさしく洗います。香りの強い石けん・洗浄剤、消臭スプレーや香り付きのシートなどは刺激になることがあるため避け、腟の中を洗う「腟洗浄」はしないようにします。
ケア用品でにおいだけを隠すより、普段と違う変化が続いたり症状があったりする場合は、原因の確認を優先しましょう。
妊娠を確かめたい場合は、おりものと検査を分ける
おりものの色や増減で着床・妊娠の有無は確定できません。妊娠が気になる方は、検査薬の説明書の時期に従い、結果や症状に応じて医療機関へ相談してください。着床時のおりものと妊娠検査の考え方でも、症状と検査を分けて説明しています。
参照した医療情報
2026年10月23日確認。診断や治療は受診先で相談してください。海外資料の連絡番号を日本の受診先として案内していません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。