カンジダ腟炎では、外陰部や腟のかゆみ・刺激感、白いかたまり状のおりもの、排尿時や性交時の痛み等がみられることがあります。ただし、同じような症状が別の原因でも起こるため、初めての症状や、カンジダの再発か分からない場合は婦人科等へ相談してください。
過去に診断されたことがあっても、今回も必ず同じ病気とは限りません。市販の再発治療薬は対象・使えない条件を製品ごとに確認し、妊娠中やその可能性がある場合は自己使用しないでください。
自己治療を始める前に、受診が必要な状況を確認します
| 気になる状況 | 対応・確認すること |
|---|---|
| 初めて症状が出た、再発か分からない | 市販の再発用薬を自己選択せず、診察で原因を確認する |
| 妊娠中・妊娠の可能性、授乳中である | 治療前に医師や薬剤師へ必ず伝える。使える製品・方法を確認する |
| 繰り返す、治療してもよくならない | 前の薬と経過を伝えて再評価する。自己追加・長期使用を続けない |
| 下腹痛・発熱・出血、潰瘍や水ぶくれ等がある | 別の病気等も含め診療を受ける。強い痛みや体調悪化は早く連絡する |
| 市販薬を使いたい | 以前の医師の診断・治療歴と、今回の症状・持病・薬を薬剤師へ伝え、実製品の条件を確認する |
カンジダは真菌で、細菌性腟症とは原因・治療が異なります
カンジダは真菌の一種で、体に存在していても症状を起こさないことがあります。抗菌薬の使用、妊娠、糖尿病や免疫の状態等が関係して増殖し、症状につながることがあります。単に清潔にしていないため、と本人を責めるものではありません。
細菌性腟症やトリコモナス等は原因が異なり、同じ薬で一律に治療するものではありません。白いおりものがある・においがない等の特徴だけで決めず、必要な診察や分泌物の検査等で確認します。NHS:カンジダの症状・検査・治療
治療は抗真菌薬等を、診断と条件に合わせて使います
診療では、実際の症状、妊娠・授乳、持病やほかの薬等に合う治療を選びます。腟内に使う薬と外陰部に使う薬では、使う場所・目的が異なることがあります。処方された薬で、使い方・期間、改善しない場合や副作用が出た場合の連絡方法を確認してください。
見た目が似た別の薬を入れたり、前回の残り薬を自己使用したりしないでください。症状が軽くなった時点での扱いも実際の指示に従い、自己判断で増量・延長せず、負担があれば診療先へ伝えます。
再発用の市販薬には、使えない条件があります
例えばロート製薬のフレディCCシリーズの案内は、以前に医師から腟カンジダの診断・治療を受けたことがない方、再発か分からない方、短期間に繰り返す方、妊婦・妊娠していると思われる方等は使用しないとしています。
下腹痛・発熱・出血、潰瘍や水ぶくれ、糖尿病等の条件も確認が必要です。製造元:フレディCCの使用できない条件
これは挙げた製品の条件で、すべての市販薬・処方薬を一律に同じ扱いにするものではありません。実際の箱・説明書と、症状・治療歴・年齢・持病等を薬剤師へ伝えて確認します。妊娠中の治療がすべて禁止という意味ではなく、医療機関で使える治療を相談してください。製造元:妊娠中・妊娠の可能性がある場合
繰り返す場合は、原因と治療の組み直しを相談します
治療しても続く、すぐにまた症状が出る場合は、カンジダ以外の原因、薬や持病等も含めて評価します。前に使った薬、症状が軽くなったか、いつ再び出たかを分かる範囲で伝えます。一定回数を超えるまで相談を待つ必要はありません。
妊娠中や授乳中、糖尿病等がある場合は特に、自己治療を繰り返さず相談します。診察への不安や痛み、生活や性行為への影響も伝え、続けられる方法を確認してください。
刺激を避けるケアと、必要な診療を組み合わせます
強くこする、腟内を洗う、香りの強い製品や消臭剤を使う等は避け、外陰部を優しく清潔に保ちます。蒸れや摩擦等の不快感があれば、負担を減らす衣類等も考えます。痛みがあるときの性行為は無理をせず、薬による避妊具への影響も実際の製品で確認してください。
特定の食品・サプリや乳酸菌製品等で必ず治る、再発しなくなると約束するものではありません。症状がある場合は診察・必要な治療を優先し、自己挿入等をしないようにします。
費用と保険の確認
治療の保険適用と自己負担は、病名・治療内容・適用条件によって異なります。高額療養費も診療月・年齢・所得区分等で上限が変わり、先進医療の技術料など保険外の費用は対象になりません。
治療施設には保険・自費の内訳を、加入先の健康保険には自分の上限と申請方法を確認してください。協会けんぽ:高額療養費の対象・診療月別の上限
出典と確認日
2026年10月30日にロート製薬の対象製品Q&A(2026年10月6日更新)、NHS等の採用節を確認しました。NHSカンジダ情報は2023年7月28日レビューで次回予定日を経過しており、日本の製品条件は現行の国内案内で区別しています。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。