子宮筋腫では、月経の出血が多い・長い、月経痛や骨盤の痛み、お腹の圧迫感、頻尿・便秘などがみられることがあります。一方、症状がなく検査で見つかる人もいます。症状の数や強さだけで、筋腫の有無・大きさ・治療の必要性は分かりません。
急に強い下腹部痛が出た、大量に出血している場合は、早急に診察を受けてください。失神しそう、動けない、意識や呼吸に異常がある場合は119へ連絡します。記録を数周期そろえたり、市販薬の効果を長く試したりしてから受診する必要はありません。
子宮筋腫でみられる症状
子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍です。症状は筋腫の位置・大きさ・数などによって異なり、ほかの病気でも似た症状が起こります。「月経だから」「年齢のせい」と決めず、生活への影響があれば婦人科へ相談しましょう。
| 気付いた変化 | 相談で伝えること |
|---|---|
| 出血の変化 | 月経が多い・長い、月経以外の出血。以前との違い、仕事・外出・睡眠への支障を伝える。 |
| 痛み・圧迫感 | 月経痛、骨盤やお腹・腰の痛み、性交時の痛み。急に起きたか、続いているかを伝える。 |
| 排尿・排便の変化 | 頻尿、尿を出しにくい、便秘など。筋腫以外の原因も含めて確認する。 |
| 貧血が心配な症状 | 疲れやすさ、弱った感じ、息切れ等。出血の経過と合わせて相談し、症状だけで鉄不足と決めない。 |
| 妊娠に関する心配 | 妊娠しにくさや、妊娠・治療への影響。すべての筋腫が不妊を起こすわけではない。 |
急な強い痛みや大量出血は、筋腫と決めず早急に受診
筋腫で血液の供給が足りなくなる変性が起きると、急な強い痛みにつながる場合があります。しかし、筋腫があると分かっていても、急な痛みの原因を自分で変性と決めることはできません。別の原因も含めて診察が必要です。
大量出血や急な鋭い骨盤痛では、速やかな診察を求めてください。強いめまい・失神、息苦しさ、発熱や強い体調不良を伴う場合も、その症状を伝えて緊急性を確認しましょう。妊娠中・妊娠の可能性がある場合は、最初に医療者へ伝えてください。
閉経後の出血や月経以外の出血も、以前から筋腫があることだけで説明を済ませず相談してください。「ナプキン何枚未満なら安全」と一つの数字で受診を判断するものではありません。
診察では症状の経過と、必要な検査を確認する
筋腫が疑われる場合は、症状や月経・妊娠の可能性を確認し、診察や超音波検査などで調べます。出血や貧血の評価、さらに詳しい画像検査等は、症状・所見・治療の検討に応じて医師が判断します。全員にホルモン検査、腫瘍マーカー、CT・MRI、組織検査を一式行うというものではありません。
内診や経腟超音波に不安がある、痛みが心配、受ける検査の方法を相談したい場合は、検査前に伝えてください。何を確認する検査か、ほかの方法があるか、説明を受けて相談しましょう。
メモには、最後の月経、出血した日と量の変化、痛む場所・始まり方、使った薬、困っていることを残すと役立ちます。ただし、記録が不十分でも受診できます。強い症状があるときに記録を完成させるため待たないでください。
筋腫が見つかっても、全員に治療や手術が必要とは限らない
症状や生活への影響がなければ、すぐに治療が必要でない場合もあります。経過の確認が必要なときは、自分の筋腫と症状に合う再診時期、予定より早く連絡する変化を担当医へ確認してください。全員共通の年1回だけで十分とは決められません。
出血や痛みへの薬、筋腫に対する処置・手術など、選択肢は症状、位置・大きさ、年齢や妊娠希望によって異なります。市販の鎮痛薬で長期間様子を見る、食事・サプリで筋腫を治すといった自己判断に置き換えないでください。
妊娠を希望している、将来の希望がまだ決まっていない場合も治療前に伝えましょう。子宮を残すかどうかだけでなく、治療後の妊娠への影響、再発や追加治療の可能性、費用・回復の見通しも説明を受けて選びます。
確認した資料
2026年10月24日に確認。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。