採卵後の月経がいつ来るかは、本人の治療内容と薬の指示を通院先へ確認してください。採卵直後の出血と月経を見た目だけで区別できるとは限りません。卵子を凍結した場合と、胚移植や黄体補充を受けている場合を同じ日程で考えず、指定された妊娠判定や服薬を守ることが大切です。
「採卵から何日」だけで、薬や受診を決めない
例えば、Kingston and Richmond NHSの卵子凍結の案内では、採卵後の月経を次の2週間以内と説明しています。これは同施設の卵子凍結の案内で、すべての採卵・移植周期の締め切りではありません。体調が悪いのにその日まで待つ、来なければ薬をやめる、といった使い方はしないでください。
自分の治療で、月経の見込み、連絡が必要な時期、処方薬の継続と終了、次回診察を確認します。移植後は出血しても妊娠していないとは決めず、通院先が指定する検査日と薬の指示を確認してください。
出血や月経について、連絡するときの項目
| 伝えること | 確認する内容 |
|---|---|
| 治療と予定 | 採卵日、凍結だけか移植を受けたか、妊娠判定・次回受診の日 |
| 使用した薬 | 排卵の最終誘起や黄体補充などの薬の名前、最後に使った日時、使い忘れ |
| 出血 | 始まった日時、量と増減、普段の月経との違い、続いているか |
| 体調 | 痛みの場所・強さ、張り、発熱、吐き気、尿や呼吸の変化 |
| 次の周期 | どの出血を周期開始と扱うか、検査や薬の開始をいつ連絡するか |
採卵後の少量出血でも、増える・止まらないときは連絡を
採卵は腟の壁から針を進めて行う処置で、処置に伴う出血が起こることがあります。月経のような痛みや少量出血がみられる場合もありますが、量が増える、止まらない、強い痛みや体調不良があるときまで「普通の生理」とは判断しないでください。
Kingstonの案内は、鋭い痛み、失神、発熱や強い体調不良では直ちに連絡し、出血が増える・止まらない場合も相談するよう説明しています。Kingston and Richmond NHS:採卵後の出血・連絡と月経の案内
強い張りや呼吸の異常は、月経待ちにしません
排卵誘発・採卵後にはOHSSなどを含めた評価が必要になる場合があります。痛みや張りが悪化する、吐く、尿が少ないなど、いつもと違う状態を治療施設へ伝えてください。自己判断で水を多く飲み安静にすれば必ず回復する、と考えないことが大切です。
強い腹痛、胸の痛み・息苦しさ、失神しそうなどの症状では、次の予約や妊娠判定日を待たず緊急の診察を求めます。動けない・呼吸が苦しい場合は119へ連絡し、自分で運転しないでください。NHS:IVFで注意する症状
出血や自己検査だけで、薬を中止しない
胚移植後に出血した場合も、通院先から指示された妊娠検査を省かないでください。自宅で早く検査した結果だけで、黄体補充などを中止・増減するものではありません。処方が分からない、飲み忘れや使い間違いがあった場合は、薬の名前と時刻を伝えて確認します。
次の採卵や移植をいつ行うかも、月経が来たことだけで決めず、本人の回復状況や治療方針を担当医と相談します。「全員が次周期から再開」「必ず数周期休む」と一律に決める案内ではありません。
参考資料と確認日
- Kingston and Richmond NHS:Egg freezing(2025年1月更新)
- Cambridge University Hospitals:移植後の検査・薬と出血時の相談(2026年2月)
2026年10月28日に採用した節を照合しました。施設固有の予定を全員へ当てはめるものではなく、本記事の個別の医師監修は行っていません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。