子宮頸がん検診でASC-US・LSIL・HSILなどの結果が出ても、その記号だけでがんと確定したわけではありません。結果用紙に書かれた検査の種類と判定、次の受診案内を確認し、必要な精密検査・再検査を受けることが大切です。症状がないからと、案内を放置しないようにしましょう。
細胞診の判定に使われる言葉を確認する
細胞診は、採取した子宮頸部の細胞に変化がないかを調べる検査です。代表的な記号の意味を整理します。これらは病気の名前や、がんの進行度を表すステージそのものではありません。
| 細胞診の記号 | 意味を理解するための目安 |
|---|---|
| ASC-US | 意義不明な異型扁平上皮細胞。細胞に変化があり、その意義がはっきりしない判定。HPV検査などで次の対応を確認する場合がある。 |
| LSIL | 軽度扁平上皮内病変。軽い程度の細胞の変化を示す判定。必要な追加検査や経過確認を受ける。 |
| HSIL | 高度扁平上皮内病変。より強い細胞の変化を示し、精密検査で確認する必要がある判定。 |
ほかにもASC-H・AGC・AISなどの結果があります。表にない記号や「検体不適正」などの記載がある場合も、用紙の案内を確認し、分からなければ検診を受けた施設へ聞いてください。
細胞診・HPV検査・組織診は、調べるものが異なる
HPV検査はヒトパピローマウイルスの感染を調べる検査で、陽性という結果だけでがんと確定するものではありません。細胞診は細胞の変化、組織診は採取した組織を調べて病変を確認します。
組織診の結果にCINなどの言葉が使われることがありますが、細胞診の記号と一対一で同じ意味にはなりません。どの検査の結果なのか、次に何を確認する予定かを担当者に聞きましょう。
「要精密検査」と言われたら、症状がなくても受ける
国立がん研究センターは、要精密検査と判定された場合は、症状がなくても精密検査を受けるよう案内しています。コルポスコープという拡大鏡で子宮頸部を詳しく見て、必要に応じて組織を採るなどの方法で確認します。
一方で、HPV検査単独法の「要追跡精検」など、指定された時期に検査を受ける案内もあります。要確定精検や細胞診の異常と、すべて同じ対応になるわけではありません。用紙に書かれた次の検査と期限を確認し、判断に迷う場合は検診先へ連絡してください。
自己判断で月経を何周期か記録して待つ、市販薬や食事の見直しで検査の代わりにする、といった対応は避けましょう。
予約の前に、結果用紙と予定をそろえる
- 細胞診・HPV検査・組織診のどの結果か。
- 判定の記号と、要精密検査・再検査・経過観察などの案内。
- いつまでに、どの施設で、何の検査を受けるか。
- 過去の検査結果、治療歴、妊娠の可能性、現在の症状や薬。
質問の例は「次は何の検査で、いつ・どこを予約すればよいですか」です。痛みや内診への不安がある場合も、事前の問診で医師・看護師に伝えてください。
出血などの症状は、次の検診を待たずに相談する
不正出血などの症状がある場合は、検診の結果や次の検診時期にかかわらず医療機関へ相談してください。強い痛みや多量の出血、意識が遠のくなどの強い症状では緊急の診察を求め、必要な場合は119へ連絡します。
経過観察になった後も、終了の確認まで通院する
精密検査の結果によっては、治療や医療機関での経過観察を続けることがあります。自己判断で通常の検診だけに戻さず、次の受診日と確認する内容を残してください。通院中の経過観察と、症状のない人が受ける定期検診の間隔は分けて考えます。
確認した資料
2026年10月24日に確認。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。