EggLink

更年期の手のしびれ|手根管症候群との関係と受診の目安

2026/4/15

更新:2026/10/27

更年期に手のしびれが出ても、すべて更年期障害とは限りません。手首で神経が圧迫される手根管症候群などを評価します。突然、片側の手足や顔にしびれ・力の入りにくさが起きる、言葉が出ないなどの場合は、通常の婦人科予約を待たず119番へ連絡してください。

症状によって相談の急ぎ方が違います

症状・変化対応の考え方
突然の片側のしびれ・脱力、顔のゆがみ、言葉の異常脳卒中などの可能性。119番で救急要請し、発症・最後に普段どおりだった時刻を伝える
手のしびれが続く・繰り返す整形外科などで、部位や神経の働きを評価する
つまみにくい・物を落とす、親指の付け根がやせる筋力や感覚の変化を伝え、早めに相談する
ほてりなどの更年期症状も困る手の評価と合わせて婦人科にも相談。すべてをホルモンのせいにしない

手根管症候群は、手首の神経の圧迫で起こります

手根管は、手首にある神経や腱が通るトンネルです。この中で正中神経が圧迫されると、指のしびれや痛みが出ます。日本整形外科学会は、妊娠・出産期や更年期の女性に多くみられると説明しています。

一方、はっきりした原因が分からない場合や、けが・使いすぎなどに関係する場合もあります。日本整形外科学会:手根管症候群

人差し指や中指、親指、薬指の親指側などにしびれがみられ、明け方に強くなることがあります。進行すると細かいつまみ動作がしづらくなることもあります。症状の当てはまりだけで確定できるわけではありません。

しびれる範囲や、力の入り方を伝えてください

小指側のしびれ、手の甲や腕まで広がるしびれなどは、別の神経の障害や首の病気などを考える手がかりになります。左右どちらか、どの指か、手のひら・甲のどちらか、持続時間、起こる時間帯や作業との関係を伝えます。日本整形外科学会:上肢のしびれ

診察で感覚や筋力などを調べ、必要に応じて神経伝導検査などが検討されます。ホルモン採血や内診、MRIの一式を全員が同じ順で受けるものではありません。自分で手首を曲げるテストだけで診断しないでください。

治療は、原因と神経の状態に合わせます

手根管症候群では、作業の負担を減らす、手首を装具などで休ませる、薬や注射などの保存的な治療が検討されます。改善しにくい場合や筋肉のやせ、原因となる腫瘤などがある場合には、手術を検討することもあります。

更年期だから一律にホルモン補充療法や漢方で治るとはいえません。ほてりや月経の変化なども困る場合は婦人科にも伝え、手の神経の評価と合わせて治療を相談します。費用は検査・処置の内容と保険の条件を受診先に確認してください。

急に起きた症状を、長期間の様子見にしないでください

顔の片側が下がる、片手に力が入らない、言葉が出ない・ろれつが回らないなどの場合、日本赤十字社は脳卒中を疑い直ちに119番と案内しています。突然の激しい頭痛や歩行の異常なども緊急の相談が必要です。しびれの記録を何週間・何周期もためてから受診する指示ではありません。日本赤十字社:脳卒中の症状と手当

普段から繰り返すしびれも、仕事や睡眠への影響、つまむ動作の変化を含めて相談してください。記録をつける場合も、悪化や新たな症状があれば受診を先延ばしにしないことが大切です。

出典と確認日

2026年10月27日に日本整形外科学会と日本赤十字社の採用部分を確認しました。症状の表は自己診断用ではありません。本記事の個別の医師監修はありません。

目次に戻る
EggLink編集部のアイコン

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。

公開:2026/4/15更新:2026/10/27