子宮卵管造影検査(HSG)は、造影剤を使ってX線で子宮の内部や卵管の通りを調べる検査です。不妊の検査や治療方針を考える際に役立ちますが、全員が同じ順番で必ず受ける検査、受ければ妊娠できる治療と考えるものではありません。本人の病歴と、結果で治療がどう変わるかを医師に確認します。
受けるか迷うときに確認すること
| 相談する点 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 検査の目的 | 卵管や子宮の何を調べ、結果を治療にどう使うか |
| 妊娠の可能性と出血 | 予約時期、検査までの避妊、当日の確認方法 |
| 感染・造影剤反応の経験 | 過去の骨盤内感染や、造影剤で起きた反応を伝える |
| 痛みや検査後の不安 | 使える鎮痛薬、付き添い、当日と帰宅後の連絡先 |
何が分かり、何が分からない検査ですか
子宮から卵管へ造影剤を流し、画像で子宮内の形や卵管を通る様子を確認します。一方、HSGは卵巣の状態を詳しく調べたり、子宮内膜症を診断したりするための検査ではありません。ほかの検査と組み合わせて判断します。
通りが悪い、検査を完了できないなどの場合、追加の検査や治療の相談が必要になることがあります。画像の一部分だけで、その後の妊娠可能性を決めつけないでください。ASRM:卵管造影検査の目的と限界
痛み、感染、造影剤への反応があります
検査中や検査後に生理痛のような痛みを感じる場合があります。痛みの感じ方や持続には個人差があり、「必ず痛くない」「痛いほど詰まっている」とは判断できません。鎮痛薬を希望する場合は、持病や服用中の薬も伝え、使う薬と時期を施設に確認してください。
感染や造影剤へのアレルギー反応などのリスクもあります。過去に骨盤内の感染や卵管の病気があったこと、CTなどの造影剤で反応が出た経験は事前に伝えます。英国CUHは、卵管が閉塞している場合に感染リスクが高くなり得ると説明していますが、抗菌薬の使用は施設と本人の状態による判断です。
全員へ同じ薬を使うという指示ではありません。CUH:HSGの準備とリスク
妊娠の可能性があるときは、検査前に連絡します
HSGは一般に月経終了後から排卵前に行われますが、予約日は月経や出血の状態などを踏まえて施設が調整します。妊娠が疑われる場合は行うべき検査ではありません。妊娠の可能性、月経の遅れや不規則さがあれば、予約先へ先に伝えてください。
月経開始後の性交や避妊、妊娠検査の必要性は予約先に確認します。海外施設の日数や当日の運用を、国内の全施設共通の指示にはできません。検査の説明と同意の際に、被ばくを含む利点と不利益、ほかの方法の選択肢も聞けます。
帰宅後、痛みの悪化や発熱は連絡の目安です
少量の出血がみられることはありますが、痛みが増す、発熱する、出血が多い場合は検査先や医師へ連絡してください。発疹、かゆみ、腫れなど、造影剤の反応が疑われる場合も連絡します。強い症状を、検査後だから普通だと自己判断して我慢しないでください。
結果説明の時期、入浴や性交など生活上の注意、夜間を含む連絡先は検査施設に確認します。痛みが心配な場合は、帰宅時の付き添いについても相談してください。
妊娠への効果や費用を、検査の目的と分けて聞きます
ASRMは、HSG後に妊娠しやすくなるかには議論があり、多くは診断のために実施すると説明しています。「必ず妊娠する期間」があるとは考えず、本人の治療計画を相談します。費用は検査だけでなく、診察・薬・追加検査を含むか、保険の条件と自己負担を予約先に確認してください。
出典と確認日
2026年10月28日、ASRM患者向けHSG資料(2023年改訂)、CUH患者説明(2025年10月承認)の関連節を確認しました。個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。