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子宮筋腫と不妊の関係|場所・子宮内腔の変化、手術を考えるときの相談

2026/4/11

更新:2026/10/30

子宮筋腫は良性の腫瘍で、月経量の増加や痛み、不妊に関係する場合があります。ただし、筋腫があることだけで妊娠できない、すべて摘出すれば妊娠できる、と決まるものではありません。

妊娠への影響は、筋腫の場所や子宮内腔の変形、症状等を確認し、年齢・妊娠を試みた経過とほかの要因も合わせて考えます。大きさ一つで手術を自己判断せず、治療する目的と順序を相談してください。島根大学医学部附属病院:子宮筋腫の種類・診断・治療

場所と、子宮内腔への影響を確認します

確認すること意味・次に相談すること
粘膜下筋腫子宮内膜の下から内腔側へ育つ。内腔への影響と症状、治療の目的を確認する
筋層内筋腫子宮の筋肉の中にある。内腔を変形させているか等を個別に評価する
漿膜下筋腫子宮の外側へ育つ。存在だけで不妊の原因や摘出による改善を断定しない
過多月経・痛みや圧迫症状がある妊娠への影響に加え、貧血や生活への負担への対応も相談する
妊娠を希望している年齢・経過や他の不妊要因も合わせ、検査・手術・不妊治療の順序を考える

超音波等で調べ、必要に応じて詳しく確認します

筋腫の状態は超音波で評価し、必要に応じてMRIや子宮鏡等を用います。すべての方に同じ検査が必要なわけではありません。画像上の場所・個数・大きさと、子宮内腔への影響や症状を聞いてください。

筋腫が見つかっても、妊娠しにくい原因が筋腫だけとは限りません。排卵や卵管、精子等の評価を並行して考える場合があります。筋腫への対応を決める際にも、妊娠を希望する時期とこれまでの治療を伝えます。ASRM:不妊の初期評価

内腔の変形がある場合等に、手術を検討します

ASRMの2017年指針は、症状のない方でも子宮内腔を変形させる筋腫では、妊娠率を改善する目的で筋腫核出術を検討できるとしています。粘膜下筋腫の子宮鏡下核出について、臨床妊娠率の改善を支持する一方、出生や流産への効果には不確かな点があると整理しています。

妊娠が確認できた割合と、出生に至った割合は同じではありません。手術をすれば必ず妊娠・出産できる、流産を確実に防げると保証するものではありません。ASRM:無症状の筋腫と妊娠・流産、筋腫核出術の評価(2017年)

症状がなく内腔の変形もない場合は、効果を慎重に考えます

同指針では、症状のない不妊の方で内腔を変形させない筋腫を、妊娠成績の改善だけのために一律に摘出することは一般に勧めていません。ただし、採卵時に卵巣へ近づきにくい等、個別に手術を考える事情はあります。

漿膜下筋腫の摘出による妊娠しやすさの改善や、筋腫の特定の大きさ・数だけによる影響には、十分な根拠がない点があります。研究対象と本人の状態を区別し、一律の「何cm以上なら全員手術」を判断の基準にはしません。

症状への治療と、妊娠に向けた治療を分けて考えます

出血や貧血・痛みの軽減、筋腫を小さくする目的の薬等を検討することがあります。症状が軽くなることや一時的に筋腫が小さくなることが、そのまま妊娠率・出生率の改善を意味するものではありません。

妊娠を希望する場合の手術には、子宮を残す筋腫核出術等があります。手術方法と病変の状態によって、術後の妊活再開や妊娠中の注意・分娩の相談が異なります。一律の待機月数や、全員が同じ分娩方法になると案内せず、術者から説明を受けます。

手術後には新たな癒着が起こる場合もあり、筋層深く・多数を核出した場合等は妊娠中の子宮破裂への注意も必要です。利益だけでなく負担・リスクと妊娠を目指す時間を含めて相談してください。NIDDK:腹部・骨盤内の手術と癒着

診療で確認すること

  • 筋腫の場所と内腔の変化、症状・貧血の状態
  • 筋腫以外の妊娠しにくい要因と、必要な評価
  • 手術等で目指す改善と、不確かな効果・リスク
  • 経過観察、不妊治療と手術の順序、見直す時期
  • 手術する場合の妊活再開と、妊娠後に伝える手術記録

費用と保険の確認

治療の保険適用と自己負担は、病名・治療内容・適用条件によって異なります。高額療養費も診療月・年齢・所得区分等で上限が変わり、先進医療の技術料など保険外の費用は対象になりません。

治療施設には保険・自費の内訳を、加入先の健康保険には自分の上限と申請方法を確認してください。協会けんぽ:高額療養費の対象・診療月別の上限

出典と確認日

2026年10月30日に島根大学の説明、ASRMの2017年筋腫指針と2026年不妊評価、NIDDKの癒着の採用節を確認しました。2017年指針を2026年の新指針とは扱わず、無症状の筋腫の評価と症状への治療を区別しています。個別の医学監修は行っていません。

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免責事項

この記事は医療情報の提供を目的としたものであり、診断や治療の代わりとなるものではありません。個々の症状や状況に応じた判断は、必ず担当の医師にご相談ください。また、治療効果には個人差があります。

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公開:2026/4/11更新:2026/10/30