クラミジア感染症は抗菌薬で治療します。アジスロマイシンは使われる薬の一つですが、感染部位や症状、妊娠の可能性、使用中の薬などによって選択が変わります。他の感染症で処方された飲み方を、そのまま流用しないでください。
薬の受け取り時に確認すること
| 確認する項目 | 相談したい内容 |
|---|---|
| 今回の診断と感染部位 | 何の感染に対して、どの薬を使うのか |
| 処方された用法 | 飲む量・回数・時期、飲めなかった場合や嘔吐した場合の連絡方法 |
| 持病・妊娠の可能性・併用薬 | アレルギー、心臓や肝臓の病気、市販薬・サプリを含めて伝える |
| 治療後の予定 | 効果の確認、症状が残る場合の再診、パートナーと性交再開の条件 |
アジスロマイシンの用法は、病気によって異なります
国内のジスロマック錠250mgの添付文書では、尿道炎・子宮頸管炎、ほかの感染症、骨盤内炎症性疾患で用法が分けられています。骨盤内の炎症など、別の治療計画が必要な場合もあります。
「1回飲んだから、どの感染も治った」「症状が残るから、同じ薬を追加すればよい」とは判断しません。正確な製品名と今回の指示を確認し、残薬の使用や自己増量・他人との共有を避けてください。PMDA:ジスロマック錠250mgの適応・用法関連注意
服用が終わったことと、治療の確認は別です
添付文書は、尿道炎・子宮頸管炎で投与後の経過を観察し、効果が認められない場合は医師が薬の変更などを判断するとしています。症状の変化や再検査の時期を、処方元で確認しましょう。
症状が残る・再び出る場合は、再感染や別の病原体なども含めて評価が必要です。日本性感染症学会の子宮頸管炎の資料も、クラミジア・淋菌の評価や治療後に症状が続く場合の追加検査を示しています。自分で薬を繰り返すのではなく、使用歴と検査結果を持参します。日本性感染症学会:子宮頸管炎の診断・治療の流れ
副作用は、服用終了後にも注意します
ジスロマックの添付文書は、服用を終えた後にも副作用が現れる可能性を示しています。息苦しさ・顔やのどの腫れ、発疹に加えて口唇や眼などのただれ・水疱、強い腹痛を伴う頻回の下痢や血便などがあれば、服用を中止して直ちに医療機関へ連絡・受診してください。呼吸が苦しいなど重い症状は救急の診療が必要です。
心疾患、肝機能の問題、過去の薬のアレルギー、妊娠の可能性や授乳については開始前に伝えます。胃薬なども含めた相互作用の確認が必要なため、お薬手帳や商品名が分かるものを提示してください。吐いた場合なども、自己判断で飲み直さず処方元へ確認します。
パートナーの受診と、性交再開を確認します
厚生労働省は、クラミジアが陽性と分かった場合には、セックスパートナーも医療機関で診療を受けることを重視し、治療を終えるまで医師の指示に従って性交を避けるよう案内しています。
本人の症状が消えただけで、パートナーの治療も済んだことにはなりません。いつ再開できるか、双方にどんな確認が必要かを聞きましょう。安全に伝えにくい事情がある場合は、医療スタッフへ相談してください。厚生労働省:性器クラミジア感染症の検査・治療
妊活中の場合に伝えたいこと
妊娠の可能性、採卵・移植などの予定を、感染症の処方元と生殖医療の施設の両方へ伝えます。薬を飲んだ日だけで妊活の再開を決めず、感染・治療の確認と、治療予定の調整を相談してください。
感染を治療することと、卵管などの状態を調べることは別です。妊娠に向けて困っている場合は、その経過も伝え、必要な検査を個別に相談します。
参考資料と確認日
- PMDA:ジスロマック錠250mg(現行リンクの文書内改訂は2022年6月、採用節)
- 厚生労働省:性器クラミジア感染症
- 日本性感染症学会:子宮頸管炎の診断・治療の流れ(2022年、2023年フロー図追加)
2026年10月29日に採用した節・ページを確認しました。個人の薬の用量や再検査日を指定する記事ではなく、本記事の個別の医師監修は行っていません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。