心拍は、妊娠6週頃に経腟超音波で確認できることがあります。ただし「何週なら必ず見える」という日はありません。確認できなかったときは、週数だけで流産や安全を判断せず、胎芽の所見・検査方法・次の再診日を担当医と確認しましょう。
週別の確認率を、自分の結果の判定に使わない
最終月経から数えた週数と実際の妊娠時期には、排卵の時期や月経周期によるずれがあります。検査方法や、胎芽がどこまで見えているかも影響します。ある週数の割合だけで、個人の結果は判断できません。
心拍が確認できたことは、その時点の胎芽の状態を評価する大切な情報です。一方で、その後の妊娠継続を保証するものではなく、確認後も指示された診察を続けます。
心拍が見えないときは、週数より今回の所見を確認する
| 確認すること | 結果の受け止め方・次の行動 |
|---|---|
| 胎芽が見えているか | 胎芽が見える場合は頭殿長(CRL)を測り、心拍と合わせて医師が評価する。 |
| 胎芽がまだ見えない場合 | 胎嚢の平均径や内部所見を確認する。胎嚢だけで心拍がないことを流産と決めない。 |
| 経腟か経腹か | 検査方法によって見え方・再検査までの間隔が異なる。受けた検査方法を確認する。 |
| 妊娠の場所が分かっているか | 場所が未確定なら、異所性妊娠などを含めた追跡が必要。hCGだけで場所は決められない。 |
NICEでは、経腟超音波で胎芽が見えても心拍が確認できない場合、CRLなどに応じて少なくとも7日後の再検査や別の医師の評価を行うよう示しています。経腹超音波には別の再検査間隔があります。これらは診療上の確認手順であり、自宅で待ってよい日数を一律に示すものではありません。
具体的な測定値と再確認の条件は、胎嚢・心拍・hCGを用いた妊娠確認で整理しています。担当医の説明と検査予定に沿ってください。
hCGが増えたかだけで、心拍や妊娠の場所を判断しない
採血は妊娠の経過を評価する補助になりますが、増加していても異所性妊娠を否定できません。反対に、決められた倍率に届かなかったことだけで自分で流産と診断することもできません。
心拍が見えない週数だから全員が48時間後に採血する、という一律の手順ではありません。妊娠の場所が確定しているか、どの所見があるかなどによって、超音波・採血の組み合わせを医師が決めます。
再診までの待ち方と、すぐに連絡する症状
次の検査日、何を確認する予定か、夜間・休日の連絡先を聞いておきましょう。再検査を待つこと自体が妊娠の結果を悪化させるものではありませんが、症状が変わった場合は別の対応が必要です。
強い・悪化する腹痛、多量の出血、肩先の痛み、強いめまい・失神などがある場合は、次の予約を待たず緊急の診察を求めてください。意識が遠のく、動けないなどの状態では119へ連絡します。軽い症状でも新しく出た・変化した場合は、受診先へ連絡して判断を仰ぎましょう。
受診時に伝えるとよい情報
- 最終月経の開始日、月経周期、妊娠検査薬が陽性になった日。
- 把握している排卵日・採卵日・移植日と、治療中の施設。
- 出血・腹痛・めまいなどの症状と、いつからどう変化したか。
- 前回の超音波・採血の結果と、使用している薬。
初診前なら陽性が分かった段階で受診先へ相談し、心拍が見えると思う週数まで自己判断で受診を遅らせないでください。
よくある質問
心拍が遅いと言われたら、回数で流産を判断できますか?
一つの心拍数や週別の表だけで判断せず、今回の値・発育・次回の評価について担当医に確認します。
心拍確認後に出血したら、次回健診まで待てますか?
確認後の出血も原因は一つではありません。量・痛み・全身状態を伝えて受診先へ連絡し、強い症状があれば緊急の診察を求めてください。
妊娠6週のエコーで確認するものも確認できます。
確認した資料
2026年10月24日に確認。海外の患者情報・診療指針を含みます。個別の検査日程・診断・治療は、受診先の医師に確認してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。