BT20に「心拍はもう見える?」「つわりがなくなったけれど大丈夫?」と心配になることがあります。日数や症状だけで、見えるはずの所見や妊娠の継続を決めることはできません。今回の超音波で何を確認できたか、次の検査を何のために行うかを聞きましょう。
BT20という日数だけで、胎芽・心拍の有無を判定しない
ここでは移植日を0日として移植後20日目を扱います。移植した胚の発育日数や、それまでの診療の経過によって、確認する内容は異なります。全員に同じ胎嚢径・胎芽の大きさ・hCG範囲や、心拍が見える日を指定することはできません。
超音波では、妊娠の場所、胎嚢・胎芽などの所見を確認します。早い時期は1回では判断できず、再検査が必要になる場合があります。日数だけから「心拍がないので流産」「まだ早いから受診しなくてよい」と決めず、担当医の説明と次の予定を確認します。
再検査と言われたときに、聞いておきたいこと
| 確認項目 | 聞きたい内容 |
|---|---|
| 今回の所見 | 妊娠の場所、胎嚢・胎芽など、何が確認できたか。 |
| まだ分からないこと | 何を次の検査で確認する必要があるか。 |
| 再診の時期 | いつ、どの検査を受けるか。予定までに連絡が必要な症状は何か。 |
| 薬と生活 | 薬の継続、飲み忘れ、体調に合った仕事・日常活動の確認。 |
心拍が確認できた場合も、その時点で確認できた所見として説明を受け、以後の診察を続けます。心拍の確認だけから、全員共通の流産率や将来の経過を算定することはできません。
つわりの増減を、エコーの代わりにしない
眠気、乳房の張り、吐き気、食欲の変化は、薬や妊娠に関連する変化などが重なります。症状が強いことを順調な証拠にしたり、なくなったことを流産の証拠にしたりはできません。
水分や食事が取れない、吐いてしまう状態が続く、尿が少ない、ふらつく、体重が減るなどの場合は、決めた回数・体重差まで待たず早めに治療施設へ連絡します。入院が必要かどうかも、嘔吐の回数や尿検査の一項目だけで自分で決めないでください。
出血・痛み・体調悪化があるときは、検査予定日を待たない
出血の量や色だけで「着床出血だから大丈夫」と判定することはできません。陽性反応があり、出血や下腹部痛がある場合は、少量でも治療を受けている医療機関へ速やかに連絡してください。陰性・未検査でも、気になる出血や痛み、発熱、急なお腹の張り、嘔吐、尿量の減少があれば相談します。
強い、または急に悪化する腹痛、片側に偏る痛み、肩先の痛み、失神・意識が遠のく感じ、呼吸困難、胸の痛み、大量の出血などは、異所性妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などを含む緊急の評価が必要なことがあります。救急受診が必要な状態や移動が難しい場合は119番へ連絡し、自分で運転しないでください。
「薬の副作用だと思う」「前のhCGがよかった」という理由で、新しい症状や悪化を見送らないでください。連絡時には移植日、採卵・排卵誘発の有無、薬、検査結果、症状の開始時刻を伝えます。
薬の継続・飲み忘れは、製剤ごとの指示を確認する
出血した、市販検査薬が陰性だった、症状がなくなったという理由だけで、処方された薬を自己判断で中止・減量しないでください。気になる症状があるときは処方元へ連絡し、薬の扱いと受診の必要性を確認します。
飲み忘れ・腟剤の入れ忘れ・使用後の嘔吐があった場合は、薬の名前、用量、予定時刻、実際に使った時刻を伝え、処方元または薬剤師に確認してください。薬ごとに扱いが違うため、ここで一律の追加時刻や量は指定しません。2回分をまとめるなどの調整は避けます。
次の診察までの不安を、確認する項目に変える
結果の数値だけをほかの人と比べるより、「今回確認できたこと」「次に確認すること」「予定を待たず連絡する症状」をメモしておくと、診察で聞くことが整理しやすくなります。
hCGについては推移と倍加時間の限界、食事・水分については食欲変化と相談の目安へまとめています。連絡先が分からない場合は、治療施設の案内で時間外窓口を確認してください。
確認した資料
2026年10月24日に関連箇所を確認。この記事は個人の診断・投与量・治療の指示を行うものではありません。治療施設の説明と、個別の指示を確認してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。