アフターピルを使った後に出血しても、それだけで避妊成功は確認できません。出血がないことだけで妊娠したとも決められません。「消退出血」と呼ばれる出血があっても、月経や妊娠初期の出血と見分けられない場合があるため、決められた時期に妊娠の有無を確認します。
出血の有無と、妊娠の確認は別です
| 気になる状況 | どう考えるか |
|---|---|
| 服用後に出血した | 避妊成功の証拠にはならない。服用後の確認を省かない |
| 出血がない | それだけで妊娠とは判断しない。指定された時期の妊娠検査・受診を行う |
| 茶色・少量で生理と違う | 色・量で安全と自己判定せず、薬剤師・医師へ相談する |
| 大量出血、強い腹痛、肩の痛み、失神など | 検査予定日を待たず救急へ。切迫した状態は119へ連絡する |
PMDAの医療用ノルレボの電子添文は、服用後の不正性器出血や妊娠初期の出血を月経と区別できない場合があると注意しています。「何日目なら消退出血」「薄ピンクなら着床出血」という見た目の表だけでは、原因を確定できません。PMDA:ノルレボ錠1.5mg、服用後の出血に関する注意
ノルレボは服用3週間後に、妊娠の有無を確認します
薬局販売のノルレボの使用者向ガイドは、服用して3週間後に妊娠検査薬を使うか、医療機関を受診して確認するよう案内しています。出血があっても、この確認を行ってください。検査薬は製品の説明に従って使い、陽性ならできるだけ早く医療機関を受診します。ノルレボ:使用者向医薬品ガイド
陰性でも月経が来ない、症状がある、検査時期が適切だったか分からない場合は、医師・薬剤師へ相談してください。服用後にも妊娠が心配な性交があれば、その日も伝えて確認計画を相談します。一度飲んだ薬が、その後の性交まで守るわけではありません。
3週間を待たず相談する場合
同ガイドは、予定の月経より7日以上遅れる、月経が早く来る・出血量がいつもと違う、不正出血や下腹部痛がある場合などに、相談・受診するよう案内しています。「3週間後に検査するから、それまでは出血や痛みを我慢する」という意味ではありません。
大量出血、強い腹痛、肩の痛み、めまい・失神などは、異所性妊娠などの緊急の状態も考えて救急へ相談してください。アフターピルを飲んでいても、妊娠や異所性妊娠を除外できません。NHS:妊娠に伴う出血・痛みの緊急症状
薬による出血と、避妊の仕組み
緊急避妊薬を使うと、不正出血や月経の時期・量の変化が起きることがあります。ただし、何割の人が何日目に出血するかを、一律の予測表にはできません。WHOは、緊急避妊薬は排卵を防ぐ・遅らせることで妊娠を防ぎ、成立した妊娠を中断する薬ではないと説明しています。WHO:緊急避妊の作用と副作用
出血が来ることを薬の効き目の必須条件にしたり、出血させるために薬を追加したりしないでください。ノルレボ以外の薬を使った場合は、その薬の説明と処方元の指示で確認します。
次の避妊と、相談時の情報
服用後も適切な避妊が必要です。コンドームなどの使用に加え、今後の継続的な避妊方法も相談できます。ほかのホルモン剤の開始・再開の仕方は、使った緊急避妊薬によって違うため、自己判断で組み合わせません。
相談時は薬名、飲んだ日時、性交の日時、出血の始まり・量・痛み、妊娠検査の実施日と結果を伝えます。服用後に吐いた場合も、時間を含めてすぐに相談してください。
出典と確認日
2026年10月27日に医療用ノルレボのPMDA電子添文、薬局販売用ノルレボの使用者向ガイド、NHS・WHOの採用節を確認しました。主に国内のレボノルゲストレル製品の説明であり、別の薬の時間・使用条件まで一律には扱いません。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。