精液検査の結果は、数値の大小だけでなく項目名・単位・採取条件を合わせて読みます。基準値の内外で妊娠の可否を決めず、気になる結果は報告書全体を持って医療機関で相談しましょう。
報告書を読む順番
| 順番 | 見るところ | 取り違えやすい点 |
|---|---|---|
| 1 | 本人情報・採取日 | 別の日の結果と混同しない |
| 2 | 測定項目 | 未測定を正常と読まない |
| 3 | 数値と単位 | 精子濃度と総精子数は別 |
| 4 | 検査施設の注記 | 検体状態や測定上の制約を読む |
| 5 | 基準や参考値 | 妊娠の合否とは扱わない |
運動率と正常形態率は違う
運動率は動きについての指標、正常形態率は形の評価です。郵送キットの結果に形態が書いてあっても、動きを測定したことにはなりません。プレグナクトの形態は「予測正常形態率」として説明されており、医療機関と同じ方法・数値と決めつけて比較しないでください。
基準値内でも、外でも、全体で判断する
WHOの参考値は、妊娠できるかどうかを二分するための数値ではありません。精液検査の結果だけでなく、本人の診察やパートナーの状況も含めて診療方針を考えます。ネットにある異常値の一覧から、本人の治療方法を決めることはできません。
結果が前回と違うとき
採取条件、体調、検査施設、測定方法の違いを並べて確認します。検査を繰り返す必要や時期は医師へ相談してください。高い数値が出るまで別々のキットを買い続けるのではなく、前後の報告書を揃えて解釈する方が目的に合います。
受診時に聞けること
「この項目が低いのは、追加検査が必要という意味ですか」「採取条件の影響を考える必要はありますか」「再検査するなら、どの施設でどんな条件に揃えますか」と質問できます。すでに異常を指摘されている場合は、その説明もメモして持参します。
Web結果は、必要な部分だけ切り取らず保存
PDFをダウンロードできるなら、項目名と注記を含めて保存します。印刷が必要か、スマートフォンで提示できるかは受診先へ確認してください。共有する相手は本人が決め、パートナーであっても本人の了解なく結果を送らないようにします。結果画面へのログイン情報も大切に管理しましょう。
読み間違えやすい組み合わせ
「濃度」と「総数」は量の単位が違い、「動いている割合」と「形を評価した割合」は対象が違います。百分率が似ているから同じ指標、という読み方はできません。精液量が少ないことと、精子が少ないことも別に確認します。
結果票の略語が分からない場合は、自分で似た検査名へ置き換えず、検査窓口に項目の正式名称を聞きます。報告形式が違う二つの検査を比べる場合にも役立ちます。
陰性・陽性という感染症の表記とは別
精液検査の数値を確認したことは、性感染症の有無を調べたことではありません。ブライダルチェックで同時に受けた場合でも、結果票が項目別に分かれているかを確認しましょう。
検査結果を一覧にまとめるなら、精液検査の項目と感染症検査の項目を別の行に書きます。未検査の欄は空欄または未検査とし、正常という言葉を入れないようにします。後から医師へ見せる場合も、元の結果票と合わせて用意してください。
参考情報
2026年9月25日に確認。費用・提供条件は変更されるため申込先の最新案内をご確認ください。比較表と質問例はEggLink編集部による整理です。
次に確認したいこと
気になる症状や検査結果は、診察で相談を
精液の見た目や一つの数値だけでは、原因や妊娠の可能性は判断できません。
男性不妊を扱う泌尿器科や生殖医療の医療機関へ。検査結果、症状が始まった時期、現在の薬を伝え、必要な検査を相談してください。

施設ごとに男性の診察・検査対応が異なります。予約前に確認してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。