トリキュラー28は、レボノルゲストレルとエチニルエストラジオールを含む経口避妊薬です。ホルモン量が段階で変わる三相性の製剤で、シートに示された順番で服用します。国内の電子添文の承認目的は「避妊」であり、月経困難症ならこの薬が保険適用になる、という説明は正確ではありません。
服用中の症状と飲み忘れは、状況を分けて対応します
| 気になる状況 | 対応・確認すること |
|---|---|
| 急な脚の痛み・腫れ、息切れ・胸痛 | 服用を中止して、すぐに救急医療機関を受診する |
| 激しい頭痛、脱力・まひ、言葉や視力の異常 | 服用を中止し、すぐに救急へ連絡する |
| 血栓症が疑われる症状・脱水などがある | 軽くても服用を中止して直ちに医師等へ相談する |
| 飲み忘れ・飲む順番の間違いがある | 何錠目をいつ飲んだかを確認し、患者向ガイドと処方元の指示を確かめる |
| 妊娠が疑われる・激しい嘔吐や下痢が続く | 妊娠疑いは使用を中止して相談。嘔吐・下痢は避妊への影響も相談する |
血栓症は飲み始めだけでなく服用中に起こり、生命に関わる場合があります。危険因子がなくても起こり得るため、「副作用は最初だけ」「若いから大丈夫」と判断しないでください。受診時は、トリキュラーを飲んでいることを伝えます。PMDA:トリキュラー28患者向医薬品ガイド
28錠は、有効成分のある21錠とない7錠です
現掲載のトリキュラー28では、有効成分を含む赤褐色6錠、白色5錠、淡黄褐色10錠に続き、有効成分のない白色の大きめの錠剤7錠を服用します。毎日一定の時刻にシートの順番で飲み、28日を1周期として次のシートへ進みます。出血の有無だけで次の開始日を自己変更しません。
ホルモン量は段階ごとに異なり、二つの成分が両方とも単純に増え続けるわけではありません。色だけで代用品を選んだり、飲む順番を入れ替えたりしないでください。手元の製品名・錠数を確かめて説明を受けます。PMDA:組成・用法と注意事項
飲み忘れには、製品の国内の案内を確認します
患者向ガイドでは、有効成分のある錠剤を1日飲み忘れた場合は、気づいた時にその1錠を飲み、その日の分も通常どおり服用する案内です。一方、2日以上続けて忘れた場合は、その時点で服用を中止し、次の月経を待って新しいシートから再開する案内で、その周期は他の避妊法を使うとされています。成分のない大きめの白色錠とは扱いが異なります。
何錠目・何日分かが不明、順番を間違えた、性交があったなどの場合は、すぐに処方元・薬剤師へ状況を伝えてください。「48時間なら大丈夫」「追加避妊は必ず7日だけ」など、別製品や海外のルールで判断しません。
激しい下痢や嘔吐が続く場合も吸収と避妊への影響があるため、その周期の他の避妊法と対応を相談します。患者向ガイド:飲み忘れ・使用中の注意
使えない条件や、確認が必要な薬があります
妊娠中・妊娠の可能性がある人、授乳中の人、血栓症の病歴がある人、前兆を伴う片頭痛など、使用できない条件があります。35歳以上で1日15本以上喫煙する人も禁忌です。これより少ない喫煙なら安全、という意味ではなく、服用中は禁煙の指導があります。
持病、家族の血栓症、喫煙量、手術予定、長期間の安静、現在の薬・サプリを診察で伝えてください。セント・ジョーンズ・ワートを含む食品など、作用に影響するものがあります。飲み合わせは医師・薬剤師へ確認し、他院の診療や薬局でも服用を知らせます。
ラベルフィーユとは、成分と見た目を分けて確認します
PMDA現掲載のラベルフィーユ28も、同じ二つの有効成分を同じ各段階の量で含み、承認目的は避妊です。ただし、添加剤や錠剤の見た目は同一ではありません。例えば、ラベルフィーユ28の有効成分を含まない最後の7錠は赤色で、トリキュラー28の大きめの白色錠とは違います。
切替え時は薬名・服用日を処方元で確認します。どちらも「月経困難症の保険適用LEP」とは扱いません。同じ有効成分であることだけから、全員の副作用や飲み心地が必ず同じ、どちらが必ず合うとは判断できません。PMDA:ラベルフィーユ28の組成・効能と保険給付上の注意
出血の変化・定期診察と費用を確認します
吐き気、頭痛、不正出血などが起こることがあります。緊急症状や血栓症の疑いを優先して対応し、それ以外でも出血が長く続く、つらい場合は診察を相談してください。電子添文には6か月ごとの検診や婦人科的な確認等の記載があります。受診日を守り、症状が出たときは定期診察まで待たないでください。
トリキュラー28とラベルフィーユ28の電子添文は、いずれも保険給付の対象外(薬価基準未収載)としています。薬のシート数に加え、診察・検査・送料等の費用を受診先へ確認します。ピルはHIVや梅毒等の性感染症を予防する薬ではなく、感染予防にはコンドームの使用等が必要です。
出典と確認日
2026年10月30日にPMDA現掲載トリキュラー28電子添文(2026年8月改訂)・患者向ガイド(2026年10月更新)、ラベルフィーユ28電子添文(2026年9月改訂)の採用節・頁を照合しました。21錠製品の現在の供給、各院の料金や個別の医師監修を確認した記事ではありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。