プレコンセプションケアは、将来のライフプランを考えながら、日々の生活や健康と向き合うことです。妊娠を考える人だけの検査セットではなく、妊娠・出産を希望しない人にも関わります。すべてを一度にそろえるより、今の困りごとと希望から、相談したいことを選んでいきます。
最初は、自分に関係する項目を一つ選びます
| 確認したいこと | できること・相談先 |
|---|---|
| 日々の体調と生活 | 食事・睡眠・体を動かす習慣、禁煙や受動喫煙への対策を見直す |
| 持病・服薬と妊娠希望 | 処方薬・市販薬・サプリの一覧を持ち、かかりつけ医へ相談する |
| 感染症・ワクチン | 接種歴と必要な検査、接種と妊娠の時期を医療者へ確認する |
| 検診や体の症状 | 年齢・既往・受診歴に応じた検診を確認。症状は検診を待たず相談する |
| 将来の生活や相談相手 | 仕事・家計・支援、パートナーとの希望を整理し、公的窓口などを利用する |
国立成育医療研究センターは、女性・男性それぞれのチェックシートを公開しています。検診、歯のケア、感染予防、持病、将来の計画などを確認する入口にできます。全員が同じ検査を一括で受ける指示や、妊娠・出産の結果を保証するものではありません。国立成育医療研究センター:プレコン・チェックシート
妊娠の予定が固まる前から相談できます
開始時期を「妊娠の三〜六か月前」に限定する必要はありません。若い時期からの健康管理として、自分の生活や希望に合わせて始められます。持病や薬の調整、ワクチンなど時間の確認が必要なことは、妊娠を考えた段階で早めに相談してください。
将来子どもを持つか決めていない人も、自分と相手を守る知識や支援を得ることができます。検査を受けることや妊娠を希望することを、周囲から強制されるものではありません。国立成育医療研究センター:プレコンセプションケアの対象と考え方
持病・薬は、妊娠を考えていることを伝えて確認します
通院中の病気がある場合は、病状と治療、妊娠を希望する時期を担当医へ伝えます。薬を飲んでいることだけで妊娠できないと決めつけず、自己判断で中止・減量しないでください。市販薬、漢方、サプリも含めて確認します。NHS:妊娠を考えるときの持病・処方薬の相談
葉酸は、食事と追加する量を分けて考えます
妊娠を計画している人、妊娠の可能性がある人、妊娠初期の人には、通常の食事に加えてサプリメントや葉酸添加食品などから葉酸400µg/日を摂ることが望まれます。神経管閉鎖障害のリスク低減が目的で、不妊治療や妊娠成立を保証する量ではありません。
国立健康・栄養研究所は、妊娠の一か月以上前から妊娠三か月頃までを案内しています。気づいた時点で摂り方を確認し、遅れを取り戻そうと高用量を追加しません。ほかの製品や処方薬との重複も確認してください。国立健康・栄養研究所:葉酸を摂る時期と量
風しんなどのワクチンは、接種歴と妊娠の時期を確認します
必要なワクチンや抗体検査は、接種歴などをもとに医療者と相談します。厚生労働省は、妊娠中はMR(麻しん風しん混合)ワクチンを接種できず、接種後は二か月程度妊娠を避ける必要があると説明しています。接種前の避妊を含む注意点と時期を、接種する医療機関で確認してください。
すべてのワクチンに同じ間隔を当てはめたり、全国一律の抗体検査料・助成額と考えたりしません。パートナーや家族の接種歴も確認するきっかけになります。厚生労働省:MRワクチンと妊娠前後の注意
検査は、目的と結果で分かる範囲を聞いて選びます
検査の必要性は年齢、症状、既往歴、妊娠希望などで異なります。AMHは卵巣に残る卵子の数の目安に関わる情報で、卵子の質や妊娠できるかを直接判定する検査ではありません。精液検査やホルモン検査なども、全員必須のセットとして扱わず相談します。
「何を調べるか」「結果で何を変えるか」「分からないことは何か」「検査・相談・再診を含む費用」を聞いてください。公的な相談先は、こども家庭庁の案内から地域や内容で探せます。こども家庭庁:性と健康の相談窓口
出典と確認日
2026年10月27日に国立成育医療研究センター、厚生労働省などの採用節を確認しました。チェックシートは2025年7月改訂、MRワクチンQ&Aは2025年1月版を含みます。全項目の個別適応・費用の確認ではなく、本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。