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マーベロン21・28の特徴|飲み方・血栓症と相談のポイント

2026/4/19

更新:2026/10/27

マーベロンは、実薬の成分量が一定の、避妊目的の低用量ピルです。21錠と28錠ではシート末尾の扱いが異なります。第三世代という分類だけで選ばず、血栓症などのリスク、持病、ほかの薬を医師と確認してください。

服用前・服用中に確認する3点

  • 急な胸痛・息切れ、片脚の痛みや腫れ、激しい頭痛:服用を中止し、救急医療機関へ。麻痺や言葉・視力の異常も同様です。緊急なら119番。
  • 飲み忘れ:白色の実薬か、緑色の偽薬かを確認する。何日忘れたかを、シートと一緒に処方医・薬剤師へ伝える。
  • 使える条件:前兆のある片頭痛、血栓症、喫煙、妊娠・授乳、手術予定などを先に確認する。

血栓症が疑われる症状は、軽くても服用をやめ、直ちに医師へ相談します。吐き気や頭痛を「飲み始めだから」と決めつけ、一定期間待たないでください。

成分と働き、避妊以外の症状の相談

実薬1錠に、デソゲストレル0.15mgとエチニルエストラジオール0.03mgを含みます。実薬21錠の量が同じため、一相性・単相性と呼ばれます。

主に排卵を抑え、子宮頸管の粘液や子宮内膜にも作用して妊娠を防ぎます。ただし避妊効果は100%ではなく、飲み忘れや併用薬、嘔吐・下痢などの影響にも注意が必要です。

承認効能は避妊で、保険給付の対象ではありません。月経痛、経血量、ニキビなどにも困っている場合は、症状の評価と治療目的に合う薬を相談します。効果を保証して選ぶ薬ではありません。

性感染症を防ぐ薬ではないため、感染予防にはコンドームも使用してください。完全に服用した場合と、飲み忘れを含む一般使用の妊娠率を混ぜて比較しないことも大切です。

21錠と28錠の違いは、実薬の後の7日間

製品1周期の流れ
マーベロン21白色の実薬を21日→7日間は飲まない→次のシート。
マーベロン28白色の実薬を21日→緑色の偽薬を7日→翌日から次のシート。

28錠では毎日飲みますが、緑色7錠には有効成分がありません。実薬を28日間連続で飲む方法や、24日実薬+4日偽薬とは違います。追加で休薬しないでください。

毎日一定の時刻に、シートの矢印に従って飲みます。出血が続く・来ないことだけで、次のシートの開始をずらさないでください。開始・切替日は処方時に確認します。

初めて経口避妊薬として使う場合は、月経第1日目から開始します。開始が遅れた場合には、最初の1週間はほかの避妊法も併用する指示があります。

飲み忘れは、製品の指示で確認する

忘れた錠剤・日数患者向ガイドの対応
白色の実薬を1日気づいた時点で忘れた1錠を飲み、その日の分も通常どおり飲む。
白色の実薬を2日以上連続服用を中止し、次の月経を待って新しいシートから再開。その周期はほかの避妊法を使う。
28錠の緑色の偽薬忘れた分は飲まず、以降の錠剤を通常どおり飲む。

分からない場合は、シート、最後に飲んだ日時、性交の時期を伝えて相談します。「48時間以上でも残りを飲み、休薬を飛ばす」という別の手順を、自己判断で当てはめないでください。

避妊が不確かな性交があった場合は、次の月経まで待たずに緊急避妊の要否を相談します。厚生労働省の案内で相談方法・対応薬局を確認できます。

第三世代なら優秀・危険、と一括りにしない

デソゲストレルは第三世代の黄体ホルモンに分類されます。世代の番号は、避妊効果や自分への適性の順位ではありません。三相性のアンジュなどとは成分と配合パターンが異なります。

添付文書は、ほかの経口避妊薬が適当でないと考えられる場合に、マーベロンを検討するとしています。レボノルゲストレルなどと比べ、静脈血栓症のリスク上昇を示唆する報告があるためです。

欧州の規制当局による、年間の静脈血栓症の推定です。

対象・成分1万人を1年間追った場合
配合型避妊薬を使用せず、妊娠していない約2人
レボノルゲストレルなど約5〜7人
デソゲストレルなど約9〜12人

これは海外の集団の推定で、日本の個人の発症確率ではありません。分母は「1万人を1年間」です。脳卒中の数字や妊娠・産後の別条件の数字とは混ぜず、本人の病歴から医師が選びます。

ファボワールなど同じ成分・含量の製品でも、添加物や包装、費用は確認が必要です。切替時の飲み始めも含めて医師・薬剤師へ相談してください。

使えない条件と、注意して伝えること

前兆のある片頭痛、血栓症などの既往、35歳以上で1日15本以上の喫煙、妊娠・その可能性、授乳中などには使えません。軽度を除く高血圧や重い肝障害、特定のがんなども禁忌です。

手術前4週以内・術後2週以内・産後4週以内、長期間安静が必要な場合も禁忌です。授乳の禁忌は「産後6か月未満だけ」と限定されていません。

  • 病歴:前兆のない片頭痛、心臓・肝臓・腎臓の病気、血圧・血糖・脂質、肥満、気分の変化。
  • 家族歴・体の変化:血栓症や乳がん、乳房のしこり、原因不明の出血。
  • 生活と薬:喫煙本数、手術や安静の予定、処方薬・市販薬・サプリ。

禁忌の全一覧ではないため、処方前に確認が必要です。本数が基準未満でも安全を保証せず、服用中は禁煙してください。

副作用は、つらさと変化を伝える

吐き気、不正出血、頭痛、乳房の張り、むくみ・体重変化、気分の落ち込みなどが起こる場合があります。強い、続く、生活に支障があるときは、2〜3か月を待たず相談します。

黄疸、多い出血・長引く出血、著しい体調変化も受診の対象です。血栓症が疑われる症状には、冒頭の対応を優先してください。

激しい下痢・嘔吐が続く場合は吸収が不十分になることがあり、その周期はほかの避妊法を併用して相談します。消退出血が2周期続けて来ない場合も、継続前に妊娠の有無を確認します。

妊娠が疑われるときは使用を中止して相談し、2周期たつまで待ちません。妊娠を希望するときも、中止の時期と月経周期の確認を医師へ相談できます。

ほかの薬やサプリとの組み合わせ

一部の抗てんかん薬、リファンピシン、HIV治療薬などが影響する場合があります。セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)を含む食品は避ける指示があります。

避妊効果への影響だけでなく、ほかの薬の効き方が変わることもあります。痛み止めを含む新しい薬を使う際は、マーベロン服用中と薬剤師へ伝えてください。

受診予定と費用を確認する

添付文書では6か月ごとの検診、年1回以上の骨盤内臓器の検査、年1回の子宮頸部細胞診の検討が示されています。実際の内容・受診日を処方先へ確認し、症状があれば予定を待たず相談します。

薬は自費です。薬代のほか、診察・検査・配送などの内訳も施設へ確認してください。体重や皮膚、気分の変化が気になる場合も、自己変更せず相談できます。

参考にした資料

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公開:2026/4/19更新:2026/10/27