EggLink

40代の低用量ピル|継続・切り替えと血栓症の注意を相談する

2026/4/19

更新:2026/11/2

40代で低用量ピルを続けるかは、年齢だけでなく、避妊か病気の治療か、使っている製品、喫煙・血圧・持病や症状を確認して処方医と相談します。「健康な非喫煙者なら閉経まで誰でも継続可」という表では判断できません。

ここでは、経口避妊薬トリキュラー錠28の電子添文・患者向けガイドを具体例に、確認する点を説明します。全てのOC・LEP製品に同じ適応・条件・飲み方を当てはめるものではありません。

通常の見直しと、急いで受診する症状を分けます

状況・確認すること対応や相談のポイント
今後の継続・切り替え薬名と目的、喫煙・血圧・病歴、月経や症状の変化を処方医に伝える
体調・治療予定が変わった手術、動けない状態、脱水等を伝え、使用の扱いを確認する
急な足の痛み・腫れ、息切れ、胸痛等血栓症の可能性。製品の注意に従い服用を中止し、救急医療機関を受診する

40歳以上は、薬の注意事項を確認する対象です

トリキュラー28の添文9.1.1には、40歳以上の女性への注意があり、心筋梗塞等の心血管系の障害を助長するおそれが説明されています。年齢とともに変わる病歴や服用目的を確認し、処方が続いているから次の評価も不要とは考えないでください。

同製品の禁忌には、35歳以上で1日15本以上の喫煙者、前兆を伴う片頭痛、血栓症等の既往や特定の疾患などが記載されています。「15本を超える」ではなく「15本以上」です。ただし、それ未満なら安全という意味ではなく、喫煙は本数も含め必ず伝え、禁煙の支援も相談します。

高血圧も程度により禁忌と注意の記載が分かれています。収縮期140等の単独の数値で自己判断せず、測定値や治療状況を伝えて評価を受けてください。PMDA:トリキュラー28電子添文(2・8・9の注意)

血栓症の症状は、定期受診の日まで待ちません

同製品では、急な下肢の痛み・腫れ、突然の息切れや胸痛、激しい頭痛、手足の脱力・まひ、しゃべりにくさ、急な視力障害等は、直ちに服用を中止し救急医療機関を受診する症状とされています。受診先へ薬名と服用中であることを伝えてください。

血栓症が疑われる足の痛み・しびれ・発赤、頭痛、吐き気等や、体を動かせない・著しい血圧上昇・脱水などの状態でも、軽いからと待たず、同製品の注意に従い服用を中止して直ちに医師等へ相談してください。危険因子がない人にも血栓症が起きることがあります。

検診や新しい薬・手術の予定を共有します

トリキュラー28の添文は、投与中の6か月ごとの検診と、1年に1回以上の子宮・卵巣を中心とした検査等を案内しています。他の製品や本人の状況も含め、処方医に次の受診・検査時期を確認してください。症状があるときに、この間隔まで待つ意味ではありません。

新しく使う薬・サプリメント、手術予定や長く動けない事情も伝えます。不正出血が続く場合は、更年期やピルのせいと決めつけず相談してください。

中止・切り替えは、避妊と治療の目的を分けます

緊急症状がない通常の見直しでは、自己判断で中止と再開を繰り返さず、処方医と計画を確認します。やめた後も避妊が必要か、月経痛や出血など治療していた症状に何を使うかは別の質問です。出血の有無や一度の採血だけで閉経と断定しません。

子宮内に入れる器具・別の薬や避妊法等の候補も、目的、適応とリスクを個別に確認してください。全ての人に使える、血栓症等のリスクがゼロとする代替案や、一律の切り替え手順は示しません。

妊娠の可能性がある場合は使用できない製品があります。トリキュラー28の患者ガイドも、妊娠が疑われる場合は中止するよう案内しています。妊娠を希望する際の中止時期と避妊も、薬名を伝えて相談してください。PMDA:トリキュラー28の添付文書・患者ガイドの掲載先

原典と確認日

2026年11月2日に原典の採用節を照合して改稿しました。PMDAのトリキュラー28電子添文2026年8月第2版の採用節と、保存された2026年10月患者ガイドの注意・血栓症の節を確認しました。

全製品や全ての代替法の添文、年齢だけによる一律の使用期限を確認したものではありません。原典の改訂日とは別です。個別の医師監修はありません。

免責事項

一般的な情報です。本人の症状、薬や予防接種、妊娠・授乳中の対応は、担当する医師・薬剤師等に相談してください。

目次に戻る
EggLink編集部のアイコン

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。

公開:2026/4/19更新:2026/11/2