初めて不妊について受診するときは、何を検査するかを自分で決めてから行く必要はありません。妊娠への希望や、いつから考えているか、身体の気がかりを伝え、必要な評価と進め方を相談できます。
検査で必ず原因が特定できる、すべて一〜二か月で完了するというものではありません。分かることと限界、今回の判断に必要なことを聞けます。
初回は、今の状況と希望を伝えるところから始められます
| 確認したいこと | 担当先へ相談できること |
|---|---|
| いつ受診するか迷う | 年齢、妊娠を望んでいる状況や期間、月経・症状、病歴から相談する |
| 持参する情報 | 薬や製品、持病・手術や妊娠・治療歴、以前の検査結果等を分かる範囲で準備する |
| どの検査が必要か | 何が分かり、結果で方針がどう変わるか、今行う理由を聞く |
| パートナーの相談 | 該当する場合は並行した評価、受診・採取の方法と条件を実施先へ確認する |
| 痛みや費用が不安 | 希望と不安を伝え、検査前の説明・同意と、料金の範囲や結果説明を確認する |
受診の時期は、年齢や病歴に合わせて考えます
ASRMの2026年の意見は、既知の不妊要因がなく避妊のない定期的な性交がある場合、女性が35歳未満では12か月、35歳以上では6か月で評価を始める目安、40歳を超える場合はより早い評価の可能性を示しています。
不妊に関わる病歴があれば待たず評価するとしています。ASRM:不妊評価の結論(2026年)
これは、全員にその日数までの待機を課すものではありません。月経が来ない・不規則、痛みや出血、薬や病歴が気になる場合も、期間を待たず相談してください。
全員共通の「基本セット」で決めません
評価は病歴や症状、妊娠への希望等に合わせて考えます。ASRMの意見は、該当するパートナーの並行した評価を説明し、性交後試験や腹腔鏡・子宮内膜生検、免疫・染色体検査等を、ほかの適応なしに通常の検査として全員に行うとはしていません。ASRM:個別の検査とパートナーの評価
初回の月経の時期や必要な持参物は予約先へ確認できます。基礎体温表をすべてそろえる、特定の日まで待つ、二人そろって来院する等を、受診できる条件と自己判断しないでください。
採血や精液の検査は、項目と条件を確かめます
ホルモン検査は、項目や目的によって実施する時期を確認します。ASRMの2020年の説明も、月経初期のFSH等と、周期の日に依存しないAMHを分けています。全項目が月経二〜五日目だけとは考えません。ASRM:卵巣予備能の検査(2020年)
精液の採取も、容器や採取前の条件、院内・自宅の可否、提出の時間と運搬方法、結果の説明を実施先に確認します。どの施設でも三時間以内の持参でよい、と共通に決めないでください。
結果の単位や何を測る項目か、値の意味と追加の確認が必要かを、担当医へ聞けます。単一の値から自分で治療方法を決めるものではありません。
痛みや不安は、検査前から相談できます
過去の検査がつらかった、触れられることが怖い等も、話せる範囲で伝えられます。説明を受け、どこまで行うかや、途中でつらいときの伝え方を相談してください。
NHSの子宮鏡の案内も、観察と組織採取・処置の違い、痛みへの対応、同意や中断の相談を説明しています。方法や鎮痛・麻酔の対応は実施先へ確認できます。NHS:検査の説明と痛みへの対応(2024年レビュー)
採血・超音波・精液の採取等を、全員無痛で負担がないと断定しません。薬や処置の準備、検査後に気になる症状がある場合の連絡先も確認できます。
料金と、結果を聞く予定を確認します
保険の対象と条件、今回の診察・検査・薬等に含む費用、追加費用、結果の説明方法と次の受診を実施先へ確認できます。自費と保険の条件を、検査名だけで決めないでください。
結果に応じて何を選べるか、説明を聞き直したいこと、通院や費用の負担を伝えられます。検査結果の一分類だけで、全員が同じ治療順に進むものではありません。
出典と確認日
2026年10月31日、本文で示した原典の採用節を照合しました。原典の発行・更新年と確認日は別です。個人の検査・治療の効果や妊娠・出生、全施設や料金を確認したものではありません。
免責事項
一般的な情報提供です。症状や薬、検査・治療の判断は担当の医療機関へ相談してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。