不妊検査の通院回数や期間は、本人の状況、必要な検査、すでにある結果、医療機関の進め方で変わります。女性は必ず三〜五回、男性は一回で完了という共通のセットではありません。
最初の相談で、何をいつ確かめ、結果をどう聞くか、追加の受診が必要になる場合を確認できます。月経の特定の日を逃したから受診そのものを翌月まで待つ、と決める必要はありません。
回数より先に、検査計画の内容を確認します
| 確認したいこと | 相談のポイント |
|---|---|
| 初回に持参する情報 | 妊娠への希望、月経や症状、持病・薬、妊娠や治療・手術歴、すでに受けた検査の結果 |
| 提案された検査 | 今回の目的と必要な理由、何が分かるか、方針を決めるための限界 |
| 実施する時期 | 検査ごとの指定、予約方法、月経が不規則・予定が合わない場合の相談先 |
| 結果と次の受診 | いつ、誰がどう説明するか、追加や再確認が必要となる場合 |
| 仕事や費用 | 診療・待ち時間の目安と変更の可能性、保険条件と追加費用、連絡方法 |
病歴や目的に合わせて、必要な検査を選びます
ASRMの2026年の意見は、病歴や身体の状況等に応じた評価と、該当するパートナーの並行した評価を説明しています。性交後試験、腹腔鏡や子宮内膜生検、免疫・染色体検査等を、ほかの適応なしに通常の一式として全員に行うとはしていません。ASRM:個別の不妊評価(2026年)
必要な項目が異なれば、受診の組み方も変わります。女性側の検査をすべて終えてからでないと、該当するパートナーは相談できないわけではありません。同日受診できるかや採取の方法は、実施先で確認できます。
ホルモン等の検査は、種類ごとの時期を確かめます
ASRMの2020年の卵巣予備能検査の説明は、FSH等の月経初期の測定と、周期の日に依存しないAMH測定を分けています。AMHを含む全項目が必ず月経三〜五日目だけというものではありません。ASRM:卵巣予備能検査の種類(2020年)
どの検査を何の目的で、いつ行うかは担当先へ確認してください。月経が不規則、来ない、予約が取れない場合も相談できます。身体の症状や病歴が気になる場合は、指定日の採血を待つことだけを優先しません。
HSG等の予約前は、妊娠の可能性や準備を確認します
HSGは造影剤とX線で子宮内腔や卵管の通りを調べる検査で、妊娠が疑われる場合には行わないとされています。検査日までの避妊や日程、感染等の確認、使っている薬や過去の反応を実施先へ相談してください。ASRM:HSGの目的と妊娠の注意(2023年)
すべての人を同じ周期表に当てはめたり、排卵後にも同じ検査を組んだりしません。検査中に妊娠の可能性が分かった場合も担当先へ連絡し、予定や薬・次の診療を個別に確認します。
精液の採取や、結果の再確認も実施先の条件で確認します
採取前の条件、容器、院内・自宅の採取可否、提出時刻や運搬方法、結果の聞き方を実施先へ確認できます。全施設共通の禁欲日数や、二時間以内ならどの方法でも提出可能と考えないでください。
一回で何が分かり、結果に応じ追加や再確認が必要かを聞けます。持参した他院の検査結果も、利用できる範囲と再確認の理由を担当医に説明してもらえます。転院すれば必ず全検査を省ける・必ず最初からというものではありません。
仕事と費用の見通しも、今回の計画から考えます
処置の時間と、受付・待ち時間・説明や必要な休息は分けて確認してください。朝や土曜日なら短時間で終わる、すべてオンラインで済むと決めず、予約や変更時の連絡方法を聞けます。
仕事との両立については、職場の制度や申請・情報の扱いを確認して相談できます。厚生労働省:不妊治療と仕事の両立支援資料(2026年3月)
保険の適用条件、診察・検査・薬に含む費用と追加費用、説明までの支払いを、実施先へ確認できます。一律の回数から夫婦の合計額や終了月を計算するものではありません。予定の通院日より前に症状が気になる場合も、担当先へ相談してください。
出典と確認日
2026年10月31日、本文で示した原典の採用節を照合しました。原典の発行・更新年と確認日は別です。個人の痛み、検査・治療の効果や妊娠の結果、全施設・薬・料金を確認したものではありません。
免責事項
一般的な情報提供です。検査や薬、症状への対応は担当の医療機関へ相談し、個別の指示を確認してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。