エストラーナテープは、エストラジオールを補う貼り薬です。更年期症状などの治療と、生殖補助医療での使用では、規格・枚数・使用期間や併用薬が異なります。自分の薬袋や予定表を確認し、他の人の枚数・中止日を当てはめないでください。
貼る場所は下腹部または臀部(おしり)です。かぶれた場所に市販のステロイド等を塗って、その上から貼り続けるという自己対処は避け、医師・薬剤師へ相談してください。貼り薬でも血栓などの重大な副作用への注意が必要です。
まず、規格と貼り替え予定を確認する
| 確認すること | 自分の処方で確かめる内容 |
|---|---|
| 製品と規格 | 0.09mg・0.18mg・0.36mg・0.72mgがある。薬袋の規格と、その回に貼る量・枚数を確認する。 |
| 使う目的 | 更年期等の治療か、生殖補助医療のどの段階か。併用薬と使用期間の説明も受ける。 |
| 交換の予定 | 通常は2日ごとに貼り替える薬。自分の予定表で日付・枚数を確認し、古いテープの扱いも教わる。 |
| 困ったときの連絡 | はがれ、貼り忘れ、貼った枚数が分からない、皮膚症状が出た場合の対応を確認する。 |
凍結融解胚移植では、子宮内膜の状態などを見ながら処方が決まります。「全員2〜6枚」「内膜が8mmになれば同じ手順」とするものではありません。出血や市販の妊娠検査薬の結果だけで、処方薬を中止しないようにしましょう。
貼るときの基本と、避ける場所
PMDAの添付文書・患者向ガイドでは、貼付部位を清潔にし、水分や汗を十分に取り除いてから、下腹部または臀部に貼るよう案内しています。透明な保護フィルムを外し、端が浮かないように手のひら全体で押さえます。貼った後は手を流水で洗ってください。
胸部・乳房や背中、ベルトなどが擦れる場所、傷・湿疹・皮膚炎のある場所は避けます。皮膚への刺激を減らすため、新しいテープは前回と別の場所に貼ります。貼る前に軟膏やオイル等を塗ってよいかは薬剤師に確認し、かぶれた場所を隠して継続しないでください。
テープをハサミ等で切って量を調整しないでください。規格によって包装も異なるため、保管や開封後の扱いは自分の製品の説明で確認します。「全員同じ秒数押す」「必ず左右をこの順番で回る」といった独自の固定手順を足す必要はありません。
はがれ・貼り忘れ・枚数が不明な場合
はがれた場合は、いつ、何枚、どの程度はがれたかを伝え、交換や補強の方法を医師・薬剤師へ確認してください。はがれてから何時間以内なら必ず再使用できる、どんなテープで覆ってもよい、と自己判断しないようにします。
貼り忘れについて、患者向ガイドは2回分を一度に貼らないよう注意しています。処方時の対応指示を確認し、次の交換予定や枚数が分からない場合は相談してください。気づかず重ねて貼った、量を間違えた場合も、不足・過量を自分で計算して調整しないでください。
かゆみ・かぶれ・出血は、自己治療で済ませない
貼った場所の赤み、かゆみ、かぶれ、水疱などが起こることがあります。症状の強さや範囲、続くか・悪化するかを伝えて相談しましょう。原因が必ず粘着剤へのアレルギーとは限らず、全員に同じ軟膏を使うという対応ではありません。
不正出血や乳房の症状などが出た場合も担当医へ報告してください。「少量なら必ず経過観察」「多くは一時的なのでそのままでよい」と、症状だけで治療を続ける・減量する判断はできません。大量出血や強い痛み・ふらつきがあれば、早急な診察が必要です。
血栓を疑う症状は、使用を中止して緊急に診察を受ける
最新の添付文書は、下肢の痛み・むくみ、胸痛、突然の息切れ、急な視力の異常等がある場合、使用を中止して適切に対応するよう注意しています。こうした症状では使用を中止し、速やかに医療機関へ連絡して緊急の診察を受けてください。
全身のじんましん、喉の異常、息苦しさ、ふらつきなども重大なアレルギー反応の可能性があり、すぐに診察が必要です。意識や呼吸の異常、動けない状態では119へ連絡します。「経口薬より低リスクだから大丈夫」と受診を遅らせないでください。
手術、長い安静や移動の予定、持病、ほかの薬の使用も担当医へ伝えましょう。サウナ・運動・長時間の飛行機などを、貼り薬だから一律に可能とは判断せず、自分の治療と健康状態で確認します。
確認した資料
2026年10月24日に確認。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。