デュファストンの服用中に眠気や吐き気、体重の変化が気になる場合は、症状の出た時刻や服用内容を整理して、処方医や薬剤師に相談してください。症状だけで薬が原因と断定したり、我慢して飲み続けたり、自己判断で量・時刻を変えたりしないことが大切です。
デュファストンは、目的によって使い方が異なる薬
デュファストン錠5mgの成分は、合成黄体ホルモンのジドロゲステロンです。月経の異常や黄体機能不全による不妊症、生殖補助医療での黄体補充など、複数の目的で処方されます。天然プロゲステロンの内服薬・腟剤と、同じ量や経路で使える薬ではありません。
服用量・回数・開始日・終了日は目的や治療周期によって異なります。他の人の処方や、ネット上の「通常は妊娠何週で終了」という説明を自分の中止日にしないでください。薬袋の指示と診療時の説明がわからない場合は、処方元に確認しましょう。
添付文書に記載される副作用と「頻度不明」
現行の添付文書には、吐き気・嘔吐・腹痛・便秘などの消化器症状、頭痛・眠気・めまい、腟出血、乳房痛、むくみ、倦怠感、体重増加、発疹・じんましん、肝機能異常などが記載されています。いずれも頻度不明の区分であり、よく起こる割合を数値で示すことはできません。
頻度不明は「起こらない」「非常にまれ」という意味ではありません。また、服用中に同じ症状が出ても、併用薬や妊娠、ほかの病気などの影響もありえます。ほかの黄体ホルモン剤と比べて副作用が少ないと一律に順位をつけることもできません。
眠気・めまいがあるとき
眠気やめまいがあるときは、自動車の運転や危険な作業を避け、処方医・薬剤師へ相談してください。「夜にまとめて飲めばよい」と回数や時刻を変えたり、眠気を抑えるために別の薬を足したりしないでください。服用時刻・眠気の強さ・仕事への影響・併用薬を伝えると相談しやすくなります。
吐き気・体重増加・むくみが気になるとき
吐き気がつらい、嘔吐で水分や薬が保てない場合は、早めに処方元へ連絡してください。「飲み始めはよくあるから」と決まった日数まで我慢する必要はありません。吐いた分の追加服用や、食後・就寝前への変更についても、個別の指示を確認してください。
体重増加をすべて水分のせいと決めつけることはできません。むくみや体重の変化の程度、起きた時期を伝えて相談しましょう。自己判断で水分を極端に減らしたり、利尿目的の薬・サプリメントを足したりしないでください。
出血や強い症状は、薬の副作用と決めつけない
服用中や終了後の出血の受け止め方は、処方目的・治療周期・妊娠の可能性などで変わります。出血だけで月経か流産か、治療の成否を判断することはできません。出血がある場合は時期・量・痛みの有無を処方元へ伝え、指示を受けてください。
大量の出血、強い腹痛、失神しそうな状態、息苦しさや顔・喉の腫れなどは、薬が原因かを自分で確かめるために待たず、速やかに医療機関へ連絡してください。重い症状なら救急要請を考えます。原因を判断する前に、症状に応じた診察を受けることが大切です。
妊娠中・妊娠の可能性がある場合
妊娠に関わる治療で使われることがありますが、妊娠中なら誰にでも必要、流産を必ず防ぐ、赤ちゃんへのリスクがないと保証される薬ではありません。一方、ネットの記載を見て自己判断で中止することも避け、処方の目的と継続期間を担当医に確認してください。
妊娠の可能性、授乳、肝臓・心臓・腎臓の病気などがある場合は、処方医に伝えてください。重い肝障害は使用できない条件に含まれます。市販薬やサプリメントを使う場合も、この薬の服用中であることを医師・薬剤師へ伝えます。
飲み忘れ・相談時の確認
患者向医薬品ガイドは、飲み忘れても2回分を一度に飲まないよう案内しています。気づいたときに1回分を飲み、次の時刻が近い場合は1回飛ばすとされていますが、治療に合わせた説明を受けている場合や判断に迷う場合は、薬局・処方元へ確認してください。
- 処方目的と、指示された量・回数・開始日・終了日
- 実際に飲んだ時刻、飲み忘れや嘔吐の有無
- 症状の開始時刻・強さ・出血の量、生活への影響
- 妊娠の可能性、持病、併用薬・サプリメント
症状が治まるまでの日数や、別の薬へ替えれば改善するかは一律には決められません。処方医と必要性・使い方・代替方法を相談してください。
確認した資料
2026年10月23日に効能・用法・注意・副作用と患者向け説明を確認。個別の処方指示は担当医・薬剤師に確認してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。