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プラステロン腟剤(DHEA)とは|海外の適応・GSMと安全性の確認

2026/4/19

更新:2026/10/27

プラステロン(DHEA)腟剤は、海外で閉経後の腟・外陰部の症状に使う医薬品です。局所で使うことから、「全身のホルモンに関わらない」「乳がんの既往があっても安全に使える」とは言えません。まず症状の原因と、治療を使える条件を確認します。

治療を考える前に伝えたいこと

状況確認する理由
閉経後の出血・血が混じる原因の評価が先。萎縮や薬の影響と自己診断して治療を始めない
乳がんやホルモンに関わるがんの病歴局所作用だけで安全と考えない。乳腺・婦人科の担当者と製品の条件を確認
血栓症、肝臓の病気、ほかの治療薬海外の添文にも禁忌・注意があり、病歴・薬との関係を確認する
DHEAサプリを持っている経口サプリと承認された腟剤は別。サプリを腟へ入れるなどの自己使用をしない

海外では、どの症状を対象にしていますか

EUのIntrarosa製品情報は、閉経後の中等度から重度の外陰・腟萎縮症状を対象としています。米国の承認薬情報は、閉経による外陰・腟萎縮の症状である中等度から重度の性交時痛を効能としています。国ごとの効能を、すべてのGSM症状や国内の適応と同じには扱いません。

GSMは、閉経に関連する腟・外陰部や尿路の困りごとをまとめた呼び方ですが、かゆみ、痛み、おりもの、出血、排尿症状の原因はほかにもあります。診察では症状と経過から、感染や皮膚の病気、ほかの病気などの評価も相談します。EMA:Intrarosaの製品情報

DHEAがホルモンへ変わる作用があります

プラステロンは、体内でエストロゲンなどに変換される物質です。全身HRTと局所の治療は目的や使い方が違いますが、「局所だからホルモンの影響がゼロ」と説明するものではありません。ほてりや骨の治療の代わりとして、自分で選ぶ薬でもありません。

米国の臨床試験では、閉経後の性交時痛などを12週間の試験で評価しています。検査値や症状の平均的な改善と、誰でも同じ期間で治ること、長期の安全性は別です。「2〜4週で改善するので最低12週は必ず続ける」と一律に待つものではありません。米国DailyMed:Intrarosaの効能・警告と臨床試験

乳がんの既往がある場合は、安易に勧められません

EUの製品情報では、現在・過去・疑いのある乳がんは禁忌です。米国資料でも、プラステロンからエストロゲンが生じることを説明し、乳がん既往者では研究されていないとしています。

「血中ホルモンが低い範囲にとどまるから使用を検討できる」と結論づけないでください。乳がん治療中や治療後に症状がつらい場合は、自己購入するのではなく、乳腺・婦人科の担当者と、非ホルモンの保湿剤・潤滑剤なども含めた選択肢を相談します。

ほかの選択肢と、国内で使える条件を聞きます

NICEは、更年期に伴う泌尿生殖器症状について、腟エストロゲンや非ホルモンの保湿剤・潤滑剤で効果がない、または使いにくい場合に腟プラステロンを考慮する位置づけです。これは英国の推奨であり、日本の承認・提供・保険適用を示すものではありません。NICE NG23:泌尿生殖器症状の治療

国内で処方される製品名、承認効能、費用、治療を受けられる条件を医療機関へ確認します。海外承認薬の説明だけで、国内でも同じ条件で入手・使用できると判断しないでください。個人輸入や経口DHEAの転用で代用しません。

使用中の出血や新しい症状は相談します

EUの製品情報は、治療中に出血や少量の出血があれば原因を評価すること、長期の子宮内膜の安全性には未検証の部分があることを示しています。おりものや不快感があっても、「薬が溶けたから問題ない」と一律には判断せず伝えます。

製品の使用法、継続を見直す時期、副作用の連絡先を確認し、自己増量やほかのホルモン剤の併用はしないでください。胸痛、突然の息切れなど切迫した症状は救急へ相談します。

出典と確認日

2026年10月27日にEMAの製品情報、米国DailyMedの公開承認薬情報とNICE NG23の採用節を確認しました。EU・米国・英国の効能、禁忌・警告、推奨を分け、日本の承認状況を海外資料から断定していません。本記事の個別の医師監修はありません。

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EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/10/27