EggLink

ワンクリノン腟用ゲルの使い方|残るゲル・白い塊・使い忘れ

2026/4/19

更新:2026/10/24

ワンクリノン腟用ゲル90mgは、生殖補助医療で黄体ホルモンを補うため、専用の使い捨てアプリケータで腟に使う薬です。飲む薬ではありません。通常の操作後、器具に少量のゲルが残るように作られているため、残りを取り出して追加しないでください。

薬を始める日・終える日、使用時刻は処方元へ確認します。白い塊や出血の見た目だけで、吸収不足・着床した・正常と判断しないでください。

どのような薬?1日1回の腟用ゲル

成分はプロゲステロンで、1アプリケータ中に90mgを含みます。承認用法は1日1回で、新鮮胚移植では採卵日、ホルモン補充周期の凍結胚移植ではエストロゲンで子宮内膜が十分な厚さになった時点から、最長10週間(または妊娠12週まで)とされています。

この説明から個人の開始・終了日を決めないでください。処方の指示が分からない、薬が足りなくなりそうというときは、変更する前に施設や薬局へ連絡します。使えば必ず着床する、注射や別の腟剤と全員同じ妊娠率になる、と保証するものではありません。

アプリケータは押し出し棒ではなく、バルブを押す

製品の患者ガイドには、次の手順が記載されています。初めての場合や扱いに不安がある場合は、ガイドの図を見ながら医療者から説明を受けてください。

  1. 密封包装から器具を取り出します。この時点では先端のねじ切りタブを外しません。
  2. バルブの両横のシーム線に沿って持ち、3〜4回振ってゲルを細い側へ集めます。
  3. バルブの平たい部分を持って、先端のタブをねじ切ります。引っぱって切らず、バルブを押してゲルを出してしまわないようにします。
  4. 座位、中腰、または仰向けで膝を曲げた姿勢で、細い側をゆっくり腟へ挿入します。痛い場合は無理をせず相談してください。
  5. バルブ部分を押してゲルを入れ、器具を取り出して捨てます。少量のゲルが器具に残っていても、通常の操作で所定の量が入る設計です。

全員が5〜6cmという深さで入れる、吸収のため必ず15〜30分寝る、といった共通条件はここでは示しません。器具の不具合、挿入前にゲルが出た・入ったか分からない場合は、追加の1本を自己判断で使わず薬剤師等へ確認してください。

白い塊・入れ忘れなど、困ったときの対応

気になること確認・対応
白いもの・塊が出た基材の残渣が腟内に蓄積することがある。におい・かゆみ・痛み・出血の有無も伝え、見た目で全量吸収や感染の有無を決めない。
使い忘れた患者ガイドでは、気付いたときに1回分。次の時間が近い場合は1回とばす。2回分を一度に使わない。
時刻がずれた「2時間までなら全員問題ない」と決めず、処方時の指示を確認し、迷う場合は使用時刻を伝えて相談する。
ほかの腟剤を使いたい抗真菌剤などとの併用は薬の放出・吸収に影響する可能性がある。市販薬を含めて医師・薬剤師へ確認する。

患者ガイドは室温(1〜30℃)での保管、子どもの手の届かない場所での保管を案内しています。他の腟剤の温度条件や使い方をそのまま流用しないでください。

出血や体調変化は、着床の印として判断しない

腟出血、腹痛、かゆみ・刺激感、眠気・めまいなどが報告されています。出血を「茶色だから軽い刺激」「着床した」と自己判断せず、量と痛み、使用時刻を治療施設へ伝えてください。大量出血、強い腹痛や失神しそうなときは、予定を待たず診察を受けます。

重大な副作用として、血栓性障害とアナフィラキシーショックの注意があります。突然の息切れ・胸痛、脚の痛み・腫れ、まひや急な視力の変化、全身のじんましんや強いふらつき等では、直ちに医療機関へ連絡してください。意識・呼吸の異常など緊急時は119へ連絡し、使用した薬を伝えます。

副作用の心配や使用の負担がある場合は、治療方法も含めて担当医へ相談してください。血中P4値一つで効果を決めたり、注射・内服へ交換したりしないでください。

確認した資料

2026年10月24日に確認。

目次に戻る
EggLink編集部のアイコン

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。

公開:2026/4/19更新:2026/10/24