子宮頸がん検診は、症状がない段階で、子宮の入口の細胞の変化やHPV感染を調べるものです。不妊の原因を一式で調べる検査とは目的が違います。まず、受ける検診の方法と、結果が分かる時期・次の受診まで確認しましょう。
月経以外の出血、性交後の出血など気になる症状がある場合は、検診の予定を待たず婦人科へ相談してください。以前の検診が陰性でも、症状の診察は別に必要です。
細胞診とHPV検査単独法では、対象と間隔が異なります
| 検診の方法 | 国の指針上の対象・間隔 |
|---|---|
| 細胞診 | 20歳以上、原則2年に1回 |
| HPV検査単独法 | 要件を満たす自治体の住民検診で30歳以上。HPV陰性・精検不要なら5年に1回 |
| 異常後の精密検査・経過観察 | 上の定期検診間隔に一律で当てはめず、結果に従って受ける |
HPV検査単独法は2024年4月から、実施体制が整った自治体で導入できるようになりました。どの方法を行うかは自治体の案内を確認します。指針の対象は30歳以上ですが、検診マニュアルなどでは30〜60歳を対象としているため、本人が受けられる年齢や条件を自治体へ確認してください。がん情報サービス:子宮頸がん検診の方法と結果
予約時に、月経・妊娠の可能性・以前の結果を伝えます
自治体や職場の案内、医療機関の予約方法、費用と持ち物を確認します。月経中はなるべく避けるよう案内されますが、予約後に出血があった場合は、自分だけで判断せず検診先へ相談しましょう。妊娠中・妊娠の可能性がある場合、検査への強い不安や過去の痛みも伝えてください。
前の検診結果や精密検査、子宮の手術歴、現在通院している病気があれば、受診先へ知らせます。すでに異常所見の経過観察中なら、定期検診へ置き換えず担当医の指示で通院を続けます。
問診・診察の後、子宮頸部から細胞を採ります
細胞診では、医師が専用のブラシなどで子宮の入口から細胞を採り、異常な細胞がないか調べます。HPV検査単独法でも、医師が子宮頸部から検体を採ります。HPV陽性の場合は、その検体の残りを使って細胞診を追加し、結果を合わせて判定します。
検査への不安や痛みがあれば、医療者へ伝えてください。市販の自己採取検査の結果を、自治体の検診や指定された精密検査の代わりにしてよいと自己判断しないようにします。
結果を必ず受け取り、次に何をするか確認します
- 細胞診で精検不要:原則2年後の定期検診へ。ただし途中で症状が出れば婦人科を受診します。
- 細胞診で要精密検査:がんの確定ではありませんが、指定された精密検査が必要です。症状がなくても先送りしません。
- HPV検査単独法で陰性・精検不要:原則5年後の定期検診へ。症状が出た場合は待ちません。
- HPV陽性・細胞診異常なしで要追跡精検:住民検診の枠組みで1年後のHPV検査を受けます。5年後まで待つ判定ではありません。
- HPV陽性・細胞診の変化で要確定精検:指定された専門医療機関で、速やかに精密検査を受けます。
「陽性=がん」「症状がない=検査不要」ではありません。結果票の判定と受診先・時期を確認し、案内が届かない場合や意味が分からない場合は検診先へ問い合わせます。
精密検査では、詳しく観察して組織などを調べます
コルポスコープという拡大して見る器具と、組織診・細胞診・HPV検査などを組み合わせます。異常が疑われる場所から組織を採ることもあり、最初の検診とは内容や負担が異なります。必要な検査と、その後の説明の予定を聞きましょう。
HPVワクチンを受けていても、すべての高リスク型の感染を防げるわけではなく、対象と間隔に沿った検診は必要です。厚生労働省:検診とワクチンに関するQ&A
参考資料
2026年10月28日に資料を確認しました。自治体の実施方法と、本人の結果・症状に合った受診を確認してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。