フーナーテスト(性交後試験・postcoital test)は、性交後に採取した子宮頸管の粘液を顕微鏡で見て、動く精子などを調べる検査です。結果だけで、妊娠できる・できないや、ふたりの「相性」を確定するものではありません。予定されている場合は、今回何の判断に使うのかを医師に確認してください。
検査の前後に聞いておきたいこと
| 確認点 | 質問の例 |
|---|---|
| 目的 | 自分の場合、この検査で何を確かめるのか |
| 結果の使い方 | 結果によって、治療や次の評価がどう変わるのか |
| 限界 | 結果の変動や、判定できないことは何か |
| ほかの選択肢 | 検査をしない場合も含め、どの評価を優先するのか |
ASRMが通常の評価で勧めていない理由
ASRMの2026年の不妊評価の指針は、性交後試験について、主観的で再現性が低く、患者の負担になり、治療方針を変えることが少なく、妊娠できないことを予測しないという限界を説明しています。通常の不妊評価では推奨していません。ASRM:不妊評価と性交後試験の限界
同指針の一覧も、特別な適応がない限り通常は行わない検査として挙げています。これは本人が予定された検査を自己判断で中止する指示ではなく、目的や代わりの評価を話し合うための情報です。
一つの結果で、原因や妊娠の可否を断定しません
検査で見たのは、採取された粘液中の精子などの所見です。結果がよくなかったことだけで自然妊娠が不可能、抗精子抗体がある、人工授精や体外受精が必須と確定しません。逆によかった結果だけで、妊娠を保証することもできません。
説明で分からなかった場合は、何が確認できて何がまだ分からないのか、ほかの診察・検査とどう合わせるのかを聞いてください。再検査を勧められた場合にも、何が変わることを期待するのか、今回必要な理由を確認します。
性交や来院の時刻を、記事で一律に指定しません
検査が予定されている場合の具体的な準備や時刻は、実施する施設から説明を受けます。指示が分からない、予定どおりにできない、身体的・心理的な負担が大きい場合は、予約先へ伝えて相談してください。
検査のためだからと無理をしたり、パートナーを責めたりする必要はありません。受ける人の希望と負担を含め、必要性と進め方を相談できます。
不妊の評価全体の中で考えます
月経・排卵、子宮や卵管、精液など、何をどの順番で確認するかは本人たちの状況に応じて変わります。フーナーテストを全員が必ず受ける検査一覧に入れたり、これだけで次の治療を決めたりしません。受診先で、いま優先する評価と理由を確認してください。
出典と確認日
2026年10月27日に、保存ASRM2026指針の頸管因子・性交後試験と通常推奨しない検査の採用節を再確認しました。日本のすべての施設の実施方針や本人の検査適応を調査したものではありません。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。