EMMAの結果を受け取ったら、まず検査名・実施時期・結果票の版を確認してください。インターネットで見た「ラクトバチルスが何%なら正常」という説明を、そのまま手元の結果票へ当てはめないことが大切です。菌の検出結果は、本人が妊娠・出産できるかの合否ではありません。
結果票で最初に確認したい項目
| 確認すること | 読むときの注意 |
|---|---|
| 検査の版・検体 | いつ、どの検査で、どこから採取した検体かを確認する |
| 検出された菌と量 | 検出の有無・菌量・割合を取り違えず、その票の説明で読む |
| 基準範囲・色付き表示 | 検査提供元の表示ルールであり、妊娠の合否とは分ける |
| 提案された治療 | 本人に勧める理由、期待する結果、根拠と副作用を聞く |
| 再検査・移植の計画 | 必要性、費用と時間の負担、次に判断する時点を確認する |
旧来の割合の説明と、改訂版の結果票を区別します
提供元の一般向けHTMLにはラクトバチルスの割合を調べる説明があります。一方、現在そこからリンクされる「UPGRADED EMMA&ALICE検査結果ガイド」(資料番号2025-0057JP)は、細菌の種類、検出結果、菌の量、基準範囲を読む形式です。
同ガイドのGCは菌の遺伝子数を示すもので、割合の%とは異なります。N/Aや色付き表示も、当該結果票の注記と合わせて確認してください。異なる版の数字を並べて「改善した・悪化した」と即断しません。アイジェノミクス:EMMAの一般向け案内、現行リンク先の改訂版結果ガイド(PDF)
ラクトバチルスや関連菌の表示だけで、薬を選びません
改訂版ガイドは、乳酸菌の項目と、病原性細菌・慢性子宮内膜炎に関連する菌の項目を区別しています。乳酸菌の基準範囲についても、病原性細菌と同じ意味で判定する表ではないと説明しています。
これは検査提供元の読み方です。本人への抗菌薬やプロバイオティクスの必要性・使い方を、色や数字だけから自己判断する説明ではありません。すでに処方された薬も自分で増減・中止せず、検査を依頼した医師に相談してください。
検査後の治療が出生につながるかは、別の確認です
英国の生殖医療規制機関HFEAは、2026年9月公表の評価で、細菌叢検査後の抗菌薬・プロバイオティクス等による出生の改善について、中程度・高品質の証拠が不足しているとして灰色評価を示しています。これは検査そのものの精度を評価したものではなく、検査後に勧められる介入の評価です。
「有効性が確立した」とも「全員に無意味と証明された」とも言い換えません。菌の検出や数値の変化と、着床・妊娠・出生の改善を分け、本人の状況で何を期待して提案するのかを聞きます。HFEA:細菌叢検査後の治療の評価と限界
検査・治療の負担も含めて相談します
採取方法によって痛みや出血などの負担があり、抗菌薬にも副作用や不要な反復使用による耐性の問題があります。結果の数字を整えることだけを目標に、薬や再検査を繰り返す前に必要性を確認しましょう。
- 今回の結果は、どの版・採取条件のどの所見を問題と考えているか
- 治療をすると何の改善を期待し、どの程度の根拠があるか
- 治療を選ばない場合や、他の評価を優先する場合の考え方
- 薬・採取・再検査の追加費用と、移植時期への影響
子宮内膜の受容能を調べる検査など、同時に提案された別の検査の結果も混同しないでください。結果票一枚で、不妊の原因全体や本人の妊娠率が分かるものではありません。
参考資料と確認日
2026年10月30日に採用節と結果票例を照合しました。提供元の結果説明と独立評価を区別し、本記事の個別の医師監修は行っていません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。