デュファストンは、ジドロゲステロンを含む飲み薬です。黄体ホルモンとして作用し、月経周期の異常、黄体機能不全による不妊症、生殖補助医療での黄体補充など、複数の目的で処方されます。同じ薬でも目的によって量や使う時期が異なるため、まず自分に処方された理由と指示を確認しましょう。
処方の目的と、効果の確かめ方を聞きます
| 確認すること | 医師・薬剤師へ聞く内容 |
|---|---|
| 今回の目的 | 周期の調整、黄体補充、早発排卵の防止など、何のために使うか |
| 使用する日程 | 始める日・終了を判断する時期、処方された量と回数 |
| 効果の確認 | 症状・検査や治療の経過のうち、何を見て判断するか |
| 症状が出たとき | 連絡先、症状と服用時刻の伝え方、ほかの薬の確認 |
| 妊娠や飲み忘れ | 妊娠が分かった・可能性がある場合や、使い忘れたときの自分の対応 |
国内の電子添文には、生殖補助医療で卵巣刺激の開始時期を調整する目的や、刺激中の早発排卵を防ぐ目的も記載されています。「すべて排卵後だけに使う薬」「誰でも同じ量で同じ日数」と考えず、他の人の処方を使わないでください。
基礎体温が上がらなくても、薬が無効とは決まりません
電子添文の18.4には、ジドロゲステロン投与中の観察で、基礎体温の上昇作用が認められていないと記載されています。黄体ホルモンとしての作用と、体温が上がることを同じ意味にはできません。
体温を目標に薬を増やす・中止することは避けてください。高温が続くことや出血の有無だけで妊娠や治療の成否を決めず、本人に指定された検査・受診を確認します。PMDA:デュファストン電子添文、効能・用法と基礎体温への作用
副作用として記載されている症状
2025年1月改訂の電子添文には、発疹・蕁麻疹、吐き気・嘔吐・腹痛などの消化器症状、頭痛・眠気・めまい、腟出血・乳房痛、むくみや倦怠感、肝機能異常などが記載されています。これらの頻度は「不明」とされており、全員に起こる、逆にほとんど起こらない、と数字を作って説明することはできません。
気になる症状があれば、いつ始まり、どの程度続き、服用とどのような時間関係があるかを処方元へ伝えてください。症状だけで薬が原因と断定せず、妊娠の可能性、ほかの治療や薬、持病なども含めて確認します。眠気やめまいがある場合は運転など危険な作業を避けてください。
出血や強い痛みを、すべて薬の副作用と考えない
出血や痛みが続く・増える、生活に支障がある場合は相談してください。妊娠の可能性や不妊治療中であることも伝えます。突然の強い腹痛、呼吸が苦しい、意識が遠のくような状態では、次の予約を待たず緊急の診察を求め、動けない・呼吸が苦しい場合は119へ連絡します。
重い肝障害・肝疾患は電子添文の禁忌にあたります。肝臓などの病気や治療歴、使用中の薬・サプリは医師と薬剤師へ伝えてください。気になる症状や既往歴について、自己判断で飲み続ける・突然やめるのではなく、必要な対応を確認します。
妊娠が分かった場合も、処方目的を確認します
妊娠の有無や経過をみながら使う治療もあるため、「妊娠したら必ずすぐ中止」「全員が同じ週まで継続」と一律には決められません。妊娠が分かった・可能性がある場合は処方元へ連絡し、今回の継続・終了と検査の予定を確認してください。
飲み忘れや使い間違いがあった場合も、自分で何回分も追加したり、別の黄体ホルモン薬へ替えたりしないでください。薬の名前、実際に飲んだ時刻、次の予定を薬剤師へ伝えて相談しましょう。
参考資料と確認日
2026年10月28日に採用した節を確認しました。本人の処方や治療の変更を指示するものではなく、本記事の個別の医師監修は行っていません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。