【この記事のポイント】
- 子宮内膜症は生理がある女性の約10人に1人が発症。生理痛がひどい・年々悪化が代表症状
- 生理痛・性交痛・排便痛の「三大痛」が特徴的サイン
- 不妊原因の30〜50%に関与。妊娠希望なら早期受診を
「生理痛が年々ひどくなる」「性交時に痛む」——子宮内膜症は若年女性にも多い疾患で、放置すると不妊の原因に。本記事では症状と早期発見のポイントを整理します。
子宮内膜症とは
子宮内膜(生理時に剥がれる組織)またはその類似組織が、子宮以外の場所(卵巣・腹膜・ダグラス窩等)に発生する疾患。生理のたびに病変部位でも出血が起こり、周辺組織との癒着・嚢胞形成が進みます。
発生頻度
- 生理がある女性の約10人に1人
- 不妊女性の30〜50%
- 20〜40代に多い
子宮内膜症の典型症状
三大痛
- 月経痛: 年々悪化する強い生理痛
- 性交痛: 性交時の深部痛
- 排便痛: 月経時の排便痛
その他の症状
- 慢性骨盤痛(月経時以外も)
- 経血量の増加
- 不正出血
- 不妊
- 腰痛
- 慢性疲労感
重症度分類別の症状
Stage I(軽症)
- 軽度の月経痛
- 病変が小さく散在
Stage II(中等症)
- 月経痛がやや強い
- 病変がやや大きい
Stage III(重症)
- 強い月経痛・性交痛
- 卵巣チョコレートのう胞
- 癒着あり
Stage IV(極重症)
- 慢性骨盤痛
- 高度癒着
- 不妊の原因に
症状の重さと進行度は必ずしも一致しない点に注意。
子宮内膜症と不妊
不妊原因として子宮内膜症は重要です。以下のメカニズムで妊娠を妨げます:
卵巣機能の低下(チョコレートのう胞)卵管周囲の癒着着床環境の悪化慢性炎症
妊娠希望がある方は早期発見・治療が必須です。
受診目安
受診すべきサイン
- 鎮痛薬で対処できない生理痛
- 年々悪化する月経痛
- 性交時・排便時の痛み
- 不正出血
- 妊娠希望で1年以上妊娠せず
検査
- 経腟超音波(卵巣チョコレートのう胞の検出)
- MRI(病変範囲の評価)
- 血液検査(CA125等)
- 腹腔鏡(確定診断)
治療の選択肢
薬物療法
- 低用量ピル(LEP): 月経痛軽減、進行抑制
- 黄体ホルモン製剤(ジエノゲスト): 病変縮小
- GnRHアゴニスト/アンタゴニスト: 強力な治療
手術療法
- 腹腔鏡下手術: 病変切除・癒着剥離
- 妊娠希望時に有効
妊娠希望時
- 体外受精
- 早期の不妊治療開始
FAQ
Q1. 子宮内膜症は治る?
A. 完治というより、症状コントロールしながら付き合う疾患。閉経後は症状軽減します。
Q2. ピルで治療できる?
A. 進行抑制と症状軽減が期待できます。妊娠希望時は中止し別治療へ。
Q3. 子宮内膜症で必ず不妊になる?
A. 全員ではありません。Stage I-IIの方は自然妊娠する例も多いです。
Q4. 若い人もかかる?
A. 10代後半〜20代でも発症。生理痛が強い若年女性は早期受診を。
Q5. 食事で予防できる?
A. 根本予防は困難ですが、抗炎症食(野菜・魚・オメガ3)が症状軽減に寄与する報告あり。
まとめ
子宮内膜症は早期発見・治療が将来の妊娠機能とQOLに直結します。生理痛が年々悪化・性交痛・排便痛があれば、我慢せず婦人科を受診してください。
次のステップ
免責事項: 個別治療は医師にご相談ください。 最終更新日: 2026-05-15 参考文献: 日本産科婦人科学会子宮内膜症診療ガイドライン
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この記事を書いた人
EggLink編集部
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公開:2026/5/14

