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テストステロン低下と男性不妊|検査と妊娠希望がある場合の治療相談

2026/4/19

更新:2026/10/30

テストステロンが低いと言われても、数値だけで男性不妊と決まるわけではありません。症状や採血条件、精液検査などを合わせて原因を調べます。妊娠を希望している場合は、治療を始める前にその希望を伝えてください。テストステロンを外から補う治療が、精子を作る働きを抑えることがあるためです。

数値と、精子を作る働きを分けて確認します

気になっていること診察で確認すること
採血で低いと言われた総・遊離テストステロンのどちらか、単位・採血時刻・施設の基準範囲
疲れや性欲の変化がある症状の経過、持病や薬、ホルモンを再検査する必要性
妊娠を希望している精液所見と、ふたりの検査・治療の見通し
補充療法を受けている薬の名前・方法・使用期間と、妊娠希望を踏まえた処方の相談
筋肉増強用の薬の使用歴がある製品名や使用期間を伝え、精子への影響を評価する

低テストステロンの診断は、一度の数字だけで決めません

テストステロンは男性ホルモンの一つです。血液中の値と精液の状態は別の情報で、血液の値から精子の数や妊娠の可否を直接読み取ることはできません。

米国内分泌学会の2018年指針の公開要約は、症状・徴候があり、繰り返しても明らかな低値であること、適切な測定法と基準範囲を用いることを重視しています。

朝の採血での再確認など、医師から指示された条件に沿って評価します。総テストステロンと遊離テストステロンを、同じ数値の表で判定しないでください。Endocrine Society:診断の要点と再測定

年齢だけで決めた全国共通の正常値や、ひとつの下限値を、異なる検査法・単位の結果に当てはめることは避けましょう。検査票を持参し、低値が続くか、追加評価が必要かを確認します。

精液所見と、低値になった原因を調べます

日本泌尿器科学会のガイドラインでは、精液検査を男性不妊の初期評価の基本に位置付けています。必要な検査は、症状、診察、これまでの精液所見などに応じて選びます。

ホルモンの分泌を調整する視床下部・下垂体の問題と、精巣そのものの問題では、治療の考え方が異なります。医師はLH・FSHなども必要に応じて確認し、服薬や病気の影響を調べます。

全員が同じホルモン検査一式を受ければ原因が確定する、というものではありません。日本泌尿器科学会:男性不妊症診療ガイドライン2024年版(PDF21・47〜49頁の採用箇所)

妊娠希望があるときは、補充前に必ず伝えます

外から入れたテストステロンは、視床下部・下垂体系の働きを抑え、精子形成に影響することがあります。血液のホルモン値が上がることを、精子が増えることと同じに考えないでください。

EAUの男性不妊の指針は、男性不妊を治す目的にテストステロン療法を使わないとしています。Endocrine Societyも、近い将来に妊娠を希望する男性への開始を勧めていません。

男性ホルモン低下の症状への治療と、妊娠を目指す治療の目的を、処方医と男性不妊を診る医師で確認します。EAU:ホルモン療法の推奨(11.5.3)

すでに治療中でも、自己判断で中止・増減したり、別のホルモン薬を足したりせず、妊娠希望を処方医へ早く伝えてください。注射・塗り薬などの名前、使用期間、過去の検査をそろえると相談に役立ちます。

原因に応じた治療と、再評価の予定を相談します

低ゴナドトロピン性性腺機能低下症では、精子形成を促すホルモン療法が選択される場合があります。一方、精巣の問題を含む他の原因にも同じ方法が効くとは限りません。低テストステロンという理由だけで、自分に必要な薬は決められません。

筋肉増強目的のアナボリックステロイドも、精子の減少と関係します。使用歴を隠さず伝え、現在の精液所見と今後の評価について相談してください。「中止から必ず何か月で戻る」という期限や、精子の回復・妊娠の保証を、薬の種類だけの表で決めないことが大切です。

喫煙、多量の飲酒、体重や運動など生活面も確認しますが、生活改善やサプリメントだけで妊娠できるという意味ではありません。必要な評価を先延ばしにせず、体調への対応と妊娠の相談を並行して進めます。

診察へ持っていく情報

  • 検査票:項目名、単位、基準範囲、採血日時、過去の値
  • 症状の始まった時期、病気・手術・治療の経過
  • 処方薬、市販薬、サプリメント、筋肉増強用製品の名前と使用歴
  • 精液検査の結果、妊娠を希望する時期とふたりの治療状況

次回の検査で何を確認するか、治療の目的、変更する条件を聞いてください。費用は診療内容と適用条件によるため、保険・自費の内訳も受診先で確認します。

参考資料と確認日

2026年10月30日に採用箇所を照合しました。個別の処方判断や医師監修を行った記事ではありません。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/10/30