妊娠を計画している人、妊娠の可能性がある人、妊娠初期の妊婦は、通常の食事に加え、サプリメントや葉酸を添加した食品などから葉酸400µg/日を摂ることが望まれるとされています。目的は胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすことです。多いほどよい、配合成分が多いほど自分に合う、という選び方はしません。
製品を比べるときは「一日分」の表示を見ます
| 見る項目 | 確かめること |
|---|---|
| 葉酸の量と単位 | 一粒あたりか一日分か。400µgは0.4mgに相当する |
| 葉酸の形・表示 | 通常の食品中の葉酸と、サプリ等の葉酸の説明を分けて確認する |
| 一緒に摂るもの | ほかのサプリ、葉酸添加食品、処方薬の成分・量が重ならないか |
| 使いやすさと購入条件 | 一日何粒・一袋何日分か。粒の大きさ、単品と定期購入の総額・送料・継続条件 |
厚生労働省のe-ヘルスネットは、通常の食品に含まれる葉酸と、サプリメントなどに使われる葉酸(folic acid、プテロイルモノグルタミン酸)を分けて説明しています。
「天然」「高配合」といった商品名や広告だけで選ばず、成分表示と一日分の摂取量を確認してください。厚生労働省:葉酸とサプリメント、対象と適切な摂取量
食事の量と、追加する400µgを混ぜません
妊娠前・初期の追加的な400µg/日は、食事とサプリを合わせた総量を400µgにするという意味ではありません。食事は、主食・主菜・副菜などを組み合わせることが基本です。サプリメントだけで食事の代わりにしないでください。
妊娠中期以降に通常の食事から必要となる葉酸の付加量を、そのままサプリから飲む量に置き換えることもできません。中期以降や授乳中は、食事、使用している製品や医療者の指示に合わせて確認します。全期間を通じて同じマルチサプリを追加し続けると決める必要はありません。
妊娠前からの準備と、気づいた時点での相談を大切にします
国立健康・栄養研究所のQ&Aは、通常の食事に加える400µg/日について、妊娠の一か月以上前から妊娠三か月頃までを案内しています。妊娠の早い段階での葉酸の状態が重要なため、妊娠を考える時点から準備します。
すでに妊娠が分かった場合も、遅れを取り戻そうと高用量を飲まないでください。これまでの食事、使用していたサプリや薬を医療者へ伝え、今からの摂り方を相談します。摂取していなかったことだけで、赤ちゃんの状態を判断することはできません。国立健康・栄養研究所:サプリメントをいつまで摂るか
ほかの栄養素や、薬との重複も確認します
鉄・ビタミン類などが一緒に入っていても、全員にその量が必要とは限りません。葉酸だけでなく各成分の一日分を見て、ほかの製品や食品との重複を確認します。持病や服薬がある場合、処方された葉酸を使っている場合は、商品名と表示を医師・薬剤師に見せてください。
葉酸には通常の食品以外から摂る場合の耐容上限量があり、年齢などで異なります。上限は目標量ではありません。自己判断で高用量の処方薬へ切り替えたり、市販サプリを上乗せしたりせず、製品の摂取目安と個別の指示を守ります。
つわりなどで飲みにくいとき
飲み込めない、飲むとつらい場合は、粒の大きさやにおいなど困っている点を医療者・薬剤師へ相談します。製品ごとに使い方が異なるため、勝手に砕く・溶かす、注射や点滴で補う、といった方法を共通の対処にしません。食事や水分も取れないほどのつわりは、サプリの工夫だけで待たず産科へ連絡してください。
出典と確認日
2026年10月27日に厚生労働省の2026年7月15日更新の採用節と、国立健康・栄養研究所のQ&Aを確認しました。食品・サプリの表示と個別の処方は区別しています。特定製品の効果・安全性や妊娠の結果を保証する記事ではなく、本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。