流産・死産後の悲しみや気持ちの変化に、全員共通の期限や正しい順番を設ける必要はありません。話したいときも、まだ話したくないときもあります。生活がつらい、食べられない・眠れない、支えがほしいと感じる場合は、何か月も待たずに相談してください。
いまの困りごとから、支援を選べます
| 困っていること | 相談先・行動の例 |
|---|---|
| 体調や治療後の経過が心配 | 受診した産婦人科へ、症状と経過を相談する |
| 悲しみや不眠などで生活がつらい | 産婦人科、かかりつけ医、精神科・心療内科や地域の相談窓口に話す |
| 同じ経験をした人と話したい | 公的案内から、対象・方法・参加条件を確かめて支援の場を選ぶ |
| 今すぐ自分の安全を守れない | 一人にならず、近くの人や119等の緊急支援へつながる |
悲しみを段階や回復カレンダーで採点しません
RCOGは、流産の影響や回復は人によって異なり、パートナーや家族にも大きな影響があると説明しています。自分だけ回復が遅いと比較したり、ある感情を持たないから悲しんでいないと決めたりしません。RCOG:流産後の感情と支援
「何か月で受容する」「次の妊娠を考えれば元気になる」といった予定を周囲が決めず、いま助けが必要なことを一緒に整理します。写真や思い出を残すか、誰と話すかも、本人の気持ちを確認してください。
診断の期間と、相談してよい時期は別です
米国精神医学会(APA)が説明するDSM-5-TRの遷延性悲嘆症の診断には、成人では死別から少なくとも一年、子ども・青年では少なくとも六か月など、期間以外にも複数の条件があります。
一般の死別に関する診断の説明で、流産・死産後の本人が記事で自己診断するための基準ではありません。APA:遷延性悲嘆症について
「半年悲しいから必ず病気」「一年経つまで受診できない」という意味ではありません。日常生活への支障や強い苦痛があるときは、経過した期間にかかわらず相談できます。病名を自分で選んでから行く必要もありません。
地域の相談窓口を探すには
こども家庭庁は、流産・死産等を経験した方のための都道府県等の相談窓口と、利用できる制度を案内しています。お住まいの窓口で、対象となる人、相談方法、受付日時や費用を確認してください。掲載先すべての個別の受付状況を本記事で確認したわけではありません。こども家庭庁:流産・死産等を経験された方への相談窓口
神奈川県の案内には、行政の専門相談や、経験者・支援者による相談の場も掲載されています。地域の案内の例として、自分に合う支援を探す手がかりにできます。参加や経験を話すことを無理に勧めるものではありません。神奈川県:流産・死産を経験された方へ
「消えたい」「死にたい」と感じるとき
繰り返すまで待たず、近くの信頼できる人や医療者、相談窓口に伝えてください。今すぐ自分を傷つけそう、すでに傷つけたなど安全を保てない場合は、一人にならず119等の緊急支援につながってください。
厚生労働省は、#いのちSOS:0120-061-338(無料、24時間365日)を案内しています。電話がつながらない場合も、医療機関やほかの支援につながることを諦めないでください。受付や他の窓口の最新情報は公式案内で確認できます。厚生労働省:電話で話したい方の相談先
家族・パートナーができる支え方
「早く元気に」「また妊娠できる」と結論を急がず、話を聞いてほしいか、そっとしてほしいか、具体的に手伝えることは何かを尋ねます。食事や家事、手続き、通院など、本人が助かることを一緒に選んでください。話す量や悲しみの表し方が違っても、同じ反応を求めません。
支える人自身が相談することもできます。次の妊娠の希望と、いまの悲しみや身体のケアは、別々に話して構いません。身体の回復や治療による注意点は担当医へ確認し、全員共通の待機周期を設けません。
仕事や制度の相談も、体調に合わせます
こども家庭庁は、流産・死産後に産後休業や母性健康管理措置の対象となる場合があると案内しています。必要な書類や配慮について、医療者や勤務先の担当者へ相談できます。経験を誰にどこまで伝えるかも、必要な手続きと本人の希望を整理して決めてください。
出典と確認日
2026年10月27日に、こども家庭庁・厚生労働省・保存神奈川県/RCOGの採用節と、APAの一般向け診断説明を確認しました。個別の相談窓口の全件稼働確認や、悲嘆の診断をした記事ではありません。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。