妊娠中にチーズを選ぶときは、「ナチュラルチーズか」「食べる前に加熱するか」「保存方法と期限を守れているか」を確認しましょう。厚生労働省は、妊婦がリステリアによる食中毒に注意したい食品として、加熱せずに製造されるナチュラルチーズなどを挙げています。
すべてのチーズを同じように避ける必要がある、という意味ではありません。商品名だけで判断せず、パッケージの種類別表示と食べ方まで確かめることがポイントです。
ナチュラルチーズ・プロセスチーズの表示を見る
チーズには、ナチュラルチーズと、それを原料に加熱加工するプロセスチーズがあります。売り場で迷ったときは、容器の「種類別」などの表示を見てみてください。
「国産だから必ず大丈夫」「輸入品だからすべて危険」と、製造国だけで分けるのは適切ではありません。原料乳の殺菌と、製品として食べる直前の加熱は別の確認点です。商品について分からない場合は、メーカーの妊娠中の摂取に関する案内を確認します。
リステリアは、冷蔵していても増えることがあります
冷蔵庫に入れているから食中毒の心配がなくなるわけではありません。リステリアは冷蔵などの条件でも増殖することがあり、長期間保存した食品を加熱せず食べる場合は注意が必要です。
開封後は早めに食べ、表示された保存方法と期限を守りましょう。購入日だけでなく、開封した日も覚えておくと管理しやすくなります。
加熱する料理なら、食べ方まで確認する
リステリアは加熱によって死滅します。妊娠中は加熱して食べる方法を選び、商品の調理方法に従ってください。表面が少し温まった状態と、食品の中まで十分に加熱された状態を同じに考えないようにしましょう。
チーズ入りの加工食品は、製造工程や必要な調理が商品により異なります。パッケージやメーカーの説明を優先してください。外食で加熱の程度が分からなければ、店に尋ねるか、十分に加熱された別の料理を選べます。
食べてしまったら、商品と体調を確認する
食べたという事実だけで、感染したかどうかは分かりません。まず商品名、食べた日時、保存状態を確認しておくと、必要なときに説明できます。
妊娠中に発熱、悪寒、筋肉痛など体調の変化がある場合は、かかりつけの産婦人科へ連絡し、食べた食品も伝えてください。リステリアによる症状は、ほかの感染症と区別しにくい場合があります。体調が悪いのに、チーズのせいではないだろうと受診を先延ばしにしないでください。
チーズ以外にも、加熱せず食べる食品に注意
厚生労働省は、生ハムなどの食肉加工品やスモークサーモンなども原因食品の例として挙げています。妊娠中の食事を考える際は、チーズの種類だけでなく、保存と加熱という共通の視点で確認しましょう。
参考情報
厚生労働省:リステリアによる食中毒、厚生労働省:乳及び乳製品等の規格基準に関する通知。2026年10月21日確認。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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