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ビタミンB6とPMS・妊活|必要量とサプリの過剰摂取、症状の相談

2026/4/19

更新:2026/10/30

ビタミンB6は、アミノ酸の代謝等に関わる必要な栄養素です。一方、PMSがつらい、妊娠しやすくなりたいという理由で、高用量のサプリを自己追加することは避けてください。栄養として必要な量、研究で使われる量、医師が治療として使う量は、それぞれ分けて考えます。

サプリを増やす前に、量・症状・診療の必要性を確認します

気になる状況対応・確認すること
PMSのために50〜100mgのサプリを試したい研究の量を自分の推奨量にせず、症状と服薬・妊娠希望を医療者へ相談する
葉酸・B群・マグネシウム等を併用している各製品のB6の成分名・一日量を確認し、重複を医師や薬剤師へ伝える
B6含有サプリ使用中に手足のしびれ・灼熱感・感覚の鈍さが出た自己購入した該当サプリの使用をやめ、速やかに受診する。処方薬・他の製品も必ず申告する
妊娠中・授乳中で上限が書かれていない高用量が安全という意味ではない。製品と必要性を医師・薬剤師へ確認する
月経前の気分や体の症状が生活に影響するサプリの試行を1〜2周期終えるまで待たず、婦人科等へ相談する

食事摂取基準の量と、サプリの使用量を区別します

厚生労働省の日本人の食事摂取基準2025年版では、成人女性18〜49歳のビタミンB6の推奨量は1.2mg/日です。妊婦の付加量は0.2mg/日、授乳婦は0.3mg/日とされます。

付加量はもとの必要量に加える考え方であり、その量のサプリを全員が追加するという指示ではありません。厚生労働省:ビタミンB6の食事摂取基準(PDF・印刷237頁)

同じ表では、妊娠・授乳中ではない成人女性18〜49歳の耐容上限量は45mg/日で、ピリドキシン相当量として示されています。耐容上限量は、積極的に目指す量や個人に必ず安全な量ではありません。50mg程度を日常的な自己補充の目安にはしないでください。

妊婦・授乳婦の耐容上限量は、十分な報告がないため設定されていません。「上限がないから多く摂っても安全」と解釈せず、妊娠希望・可能性や授乳、病気・薬も伝えて相談します。同報告書:過剰摂取と上限量の考え方(印刷201頁)

PMSへの研究があることと、自分に高用量を勧められるかは別です

米国NIHの栄養情報は、PMSへの効果の可能性を報告する研究がある一方、小規模で方法上の限界があるものが多く、確かな結論には追加の研究が必要と説明しています。研究で使われた高用量を、そのまま日本の一般的な自己補充の量にしないでください。NIH:ビタミンB6とPMS・過剰摂取の情報

体内の代謝に関わることから、B6を増やせば黄体ホルモンが整う、着床・妊娠しやすくなる、流産を防ぐと約束することもできません。妊娠しにくさや月経の困りごとがある場合は、実際の病歴と目的に合う診療を受けます。

しびれ等があれば、B6の含まれる製品も伝えます

厚生労働省の報告書は、ピリドキシンの大量摂取により感覚性ニューロパシー等の健康障害が観察されることを説明しています。豪州の規制当局TGAも、末梢神経障害と、手足のしびれ・灼熱感・感覚の鈍さ等に注意を促しています。TGA:ビタミンB6を含む製品の安全性情報

TGAは50mg/日未満でもリスクを除外できないこと、B群やマルチビタミン、マグネシウム・亜鉛製品、強化食品等にB6が含まれ、合計がわかりにくい場合を指摘しています。これは豪州の安全性情報であり、同国の販売規制や開始日を日本の制度へ当てはめるものではありません。

「100mg以上を長く使わなければ心配ない」「P5P型なら安全」とは決めず、実際の成分と一日量を確認します。症状がある場合はサプリを続けて様子をみず、製品・使用期間、処方薬も含めて医療者へ伝えてください。不足と自己判断してさらに追加しないことも大切です。

PMSは、症状の時期と生活への影響を相談します

月経前にどんな症状があり、月経後にどう変わるか、仕事や生活への支障、月経周期を通じた気分等を伝えます。記録は診療の助けになりますが、記録やサプリ試行を終えるまで受診を待つ必要はありません。

日本産科婦人科学会の2025年のPMS・PMDDの診断・治療指針は、周期を通じた症状と生活への影響を評価し、ほかの病気との区別や必要な治療・連携を考えることを示しています。

薬や生活面の支援等を、妊娠希望、病歴・服薬、症状に合わせて相談します。日本産科婦人科学会:PMS・PMDDの診断・治療指針(PDF)

自分を傷つけたい気持ちや安全を保てない状態は、月経の時期や日数を待たず周囲・医療へ助けを求めます。切迫した危険がある場合は119等で救急につないでください。

食事を基本に、必要な補充は個別に確認します

B6は魚・肉等を含むさまざまな食品から摂れます。特定の食品だけを多く食べるより、食事全体と自分の条件を確認します。食べられない、持病や薬のため不足が心配な場合は、必要な評価や補充を相談してください。

製品を使う場合は成分名・一日量・他の食品や薬との重複を確認します。消費者庁も、健康食品に医薬品のような効果を期待することや、自己判断での薬との併用に注意を促しています。必要な診療をサプリだけで代用しないようにします。消費者庁:健康食品を使うときの確認点

出典と確認日

2026年10月30日に厚生労働省の食事摂取基準2025年版のB6の採用頁、NIH(2023年6月16日更新)とTGA(2026年4月7日更新)の採用節を確認し、同日確認済みのPMS指針等を再利用しました。必要量・研究量・個別の治療量は区別しています。

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EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/10/30