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不妊治療のブセレリン点鼻薬|卵胞成熟・早発排卵防止の違いと注意点

2026/4/19

更新:2026/10/29

不妊治療で使うブセレリン点鼻薬は、治療の段階によって目的が異なります。卵胞の最終的な成熟を促すために使う場合と、予定より早い排卵を防ぐために使う場合があります。同じ成分でも、使用回数や日程を別の人の説明から流用しないでください。

まず「今回の目的」を確認します

目的・場面確認すること
卵胞成熟採卵の計画に関わる使用日時と回数、使えなかったときの緊急連絡先
早発排卵の防止開始・継続・終了の指示と、ほかの卵巣刺激薬との組み合わせ
子宮内膜症・子宮筋腫などの治療不妊治療とは目的・使用期間が異なる。他の適応の日程を転用しない

国内製剤の例として、ブセレリン点鼻液0.15%「ILS」の2026年6月改訂添付文書は、卵胞成熟と早発排卵の防止を別の適応として記載しています。処方された製品名と今回の指示を、治療施設で照合しましょう。PMDA:ブセレリン点鼻液「ILS」の適応・用法に関する説明

卵胞成熟のために使う場合

超音波や血液検査などで卵胞の発育を確認したうえで、採卵の計画に合わせて使用を指示されます。卵胞の大きさだけを見て、自分で使用時刻を決めるものではありません。採卵日時と薬の使用日時を、書面などで確認してください。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクや、胚を凍結する計画なども踏まえて適否が判断されます。この薬を使えばOHSSが起きない、必ず成熟卵が得られる、という保証ではありません。

早発排卵を防ぐために使う場合

卵巣刺激に合わせて継続使用する計画があります。どの周期から始め、いつまで続けるかは、採用する治療法と検査結果に応じた指示を確認します。内膜症・筋腫治療に記載された長期使用の期間を、そのまま採卵周期へ当てはめないでください。

同じ点鼻薬を以前使った経験があっても、今回も同じ方法とは限りません。薬の目的が分からないときは、「成熟のためか、早い排卵を防ぐためか」を聞くと指示を整理しやすくなります。

使用時刻のずれ・鼻の症状・噴霧の不安は施設へ連絡します

使い忘れた、予定時刻に使えなかった、薬が出たか分からない、鼻づまりなどで使用に不安がある場合は、処方元へ連絡してください。「何時間なら問題ない」と一律に判断したり、追加の噴霧を自分で決めたりしないでください。実際に使った時刻と状況を伝えます。

容器の準備、噴霧の方法、保管、開封後の取り扱いも、手元の製品の説明と薬剤師の指示で確認します。別製品の器具の操作や、未確認の開封後期限を流用しないことが大切です。夜間・休日に困ったときの連絡方法も、使用前に聞いておきましょう。

腹痛や急な体重増加など、注意する変化

添付文書は、不妊治療で下腹部痛、下腹部の張り、吐き気、急激な体重増加などが認められた場合、OHSSを考えて直ちに医師などへ相談するよう示しています。採卵前後のいつもの症状と決めつけず、治療施設へ連絡してください。

息苦しさや全身の強い反応など、重いアレルギーが疑われる症状は緊急の診療が必要です。気分の落ち込み、不正出血、鼻の症状などの変化も相談します。症状がないことを理由に、自己判断で時刻や回数を変更しないでください。

受診・薬の受け取り時に確認すること

  • 製品名と、今回の治療で使う目的
  • 使用する日時・回数と、ほかの薬との予定
  • 使えなかったときや症状が出たときの連絡先
  • 併用薬・持病・妊娠や授乳の可能性について、追加確認が必要か

参考資料と確認日

2026年10月29日に国内製剤例の採用節を確認しました。別ブランドの器具の操作や個人の使用日程を決める記事ではありません。本記事の個別の医師監修は行っていません。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/10/29