男性不妊の相談では、男性不妊を扱う泌尿器科や、生殖医療施設の男性外来などが候補になります。パートナーが婦人科へ通っている場合も、男性側の診察・原因の確認と、妊娠に向けた治療を連携して進めることが大切です。
科の名前だけでなく、何を診てもらえるかを確認します
| 受診先・役割 | 予約前に聞きたいこと |
|---|---|
| 男性不妊を扱う泌尿器科 | 精液検査に加え、診察、必要なホルモン・画像検査、原因の治療を相談できるか |
| 生殖医療施設の男性外来 | 男性の診察の内容と担当日、婦人科の治療との連携方法 |
| パートナーが通う婦人科・生殖医療施設 | 男性側の検査と診察をどこまで行うか、必要時の紹介先はどこか |
すべての泌尿器科や婦人科で同じ検査・治療を行っているわけではありません。診療科名だけで判断せず、男性本人の初診を受け付けているかも含めて確認しましょう。
精液検査と、男性本人の診察は役割が異なります
精液検査は精子の数・動きなどを調べる重要な検査です。一方で、精液の結果だけでは原因が分からないこともあります。病歴や精巣などの診察、必要に応じた血液・画像検査を合わせて評価します。
日本泌尿器科学会の2024年ガイドラインは、初期から本人とパートナーの評価を進め、男性の病歴や精液検査に異常があれば泌尿器科医、可能なら生殖医療の専門医による診察を受けることが望ましいとしています。
パートナーの検査だけが終わるまで、男性側の相談を一律に待つ必要はありません。男性不妊症診療ガイドライン2024年版:BQ2
追加検査は、所見と目的から選びます
ホルモン検査や超音波、遺伝学的検査などは、精液所見や診察、これまでの経過を踏まえて検討します。最初からすべての検査を受ける必要がある、という意味ではありません。提案された検査が何を調べ、結果によってどう対応が変わるかを聞いてください。
無精子症など専門的な評価が必要な場合は、どの施設なら対応できるか紹介を相談します。精液検査を自宅で採取する場合も、容器・採取条件・持参までの時間などは検査施設の指示を事前に確認してください。日本泌尿器科学会:精液検査と専門施設への相談
初診で伝えたい情報
- 過去の精液検査の結果票、採取した日時や条件
- 現在の薬・サプリ、これまでの手術や病気・がん治療など
- 勃起や射精など、妊娠に向けて困っていること
- 本人とパートナーの治療歴、妊娠を希望する時期
話しにくい内容がある場合は、本人だけで話せる時間や問診票の利用を相談して構いません。検査のために薬を自分で中止・追加せず、処方元と受診先へ妊娠を希望していることを伝えてください。
費用や採取方法、紹介の条件も確認します
初診の予約、精液検査と診察を同日にできるか、院内・自宅採取の対応、紹介状の要否を確認します。費用は診察・検査の内容や適用によって異なり、ネット上の一律の検査セット価格を本人の総額としないでください。
診察の結果をパートナーの治療施設へ共有する場合は、結果票や紹介状をどう受け渡すかを聞きます。誰がどの説明を受け、次にどこで何を判断するかを整理すると、検査だけで終わらず治療の相談につなげやすくなります。
参考資料と確認日
2026年10月29日に採用したページ・節を確認しました。各施設の現在の受付・費用を網羅した案内や、個人の検査適応を決定する記事ではありません。本記事の個別の医師監修は行っていません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。