妊活中にパートナーの喫煙が気になるときは、妊娠への影響と、たばこの煙を避けたい気持ちを分けて伝え、具体的な対策を相談します。喫煙だけで妊娠しない原因を決めつけたり、禁煙できないことを意志の弱さだけで責めたりせず、必要なら専門家の支援につなげます。
話し合う内容と、できること
| 確認すること | 話し合う内容 |
|---|---|
| 妊娠への不安 | 喫煙だけを原因と決めず、妊娠希望と必要な評価を医療者に相談 |
| 煙にさらされる場面 | 自宅や車内など、ふたりが過ごす空間を禁煙にする |
| やめにくさ | 吸いたくなる場面、過去の禁煙経験、使いたい支援を本人に聞く |
| 次の行動 | 禁煙外来などの相談先と、見直す日を一緒に決める |
喫煙の影響はありますが、原因を一つに決めません
厚生労働省の情報では、本人や男性パートナーの喫煙と、妊娠までの期間が長くなることが報告されています。妊婦が受動喫煙にさらされることにも、胎児の発育などへの影響があります。妊娠してからだけでなく、希望する段階から煙を避ける環境を相談してください。厚生労働省:喫煙・受動喫煙と妊娠出産への影響
ASRMの自然妊娠に関する指針は、喫煙男性で精子の濃度・運動性・形態への影響が観察される一方、男性の妊孕性への影響を断定できるデータではないという限界も示しています。「喫煙しているから不妊の原因は夫」「禁煙すれば必ず妊娠」とは言えません。ASRM:自然妊娠と喫煙
責める言い方より、困っていることと希望を伝えます
「煙があると不安」「家と車では吸わないでほしい」「一緒に相談を受けたい」など、変えてほしい場面を具体的に伝えます。禁煙する本人にも、吸いたくなる場面や、過去にやめにくかった理由を聞いてください。
一度の話し合いで結論が出ない場合も、共有する空間を禁煙にすることや、相談先を調べることなど、合意できる行動から決めます。相手のたばこや薬を無断で処分したり、家族が薬を選んで飲ませたりせず、本人が支援を選べるようにします。
禁煙は、専門的な支援を利用できます
国立がん研究センターは、たばこには依存性があり、禁煙には専門的な支援が必要であると説明しています。禁煙外来などで、これまでの喫煙、持病、使用中の薬、禁煙経験を伝え、適した支援を相談できます。国立がん研究センター:禁煙治療
保険診療には条件があります。実際に治療を受けられるか、使用できる薬や費用・通院方法は相談先へ確認してください。過去の記事の料金や薬の供給状況を、そのまま現在の全施設の条件にはしません。
禁煙の効果を待つために、必要な受診を遅らせません
禁煙は健康のために取り組む価値がありますが、「三か月待てば精液や妊娠率が必ず改善する」とは約束できません。妊娠しにくさや月経の異常などがあれば、禁煙の取り組みと並行して相談します。
妊娠を希望する期間や年齢、ふたりの状態を伝え、必要な検査があるか確認してください。喫煙の有無だけで精液検査の結果を予想したり、一つの数値で妊娠できる・できないと決めたりせず、医療者の説明を受けて考えます。
出典と確認日
2026年10月27日に、厚生労働省の2021年12月28日更新記事、国立がん研究センターの2022年8月30日確認記事、保存ASRMの2022年掲載指針の採用節を確認しました。禁煙による個人の妊娠効果や最新の薬の供給・費用を保証するものではありません。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。