流産後、男性やパートナーにも悲しみ、戸惑い、無力感などが生じることがあります。相手を支える役割だけを引き受け、自分のつらさを隠し続ける必要はありません。相手と感じ方や話したい時期が違っていても、自分自身の支援を頼れます。
相手への支えと、自分に必要な支えを分ける
| 考えること | 選べる対応の例 |
|---|---|
| 相手が何を望んでいるか | 話を聞く、家事、通院の付き添いなど、何が助かるかを尋ねる |
| 自分もつらいと感じる | 信頼できる人や医療者、相談窓口へ、自分の気持ちを伝える |
| 二人だけでは負担が大きい | 周囲への連絡や家事などを、了承を得た範囲で手伝ってもらう |
泣くかどうか、仕事へ向かうか、どれだけ話すかだけで、悲しみの深さや相手への思いを判定しないでください。「男性だから立ち直りが早い」「支える側は弱音を言えない」と決める必要はありません。
違いを責めるより、今ほしい関わりを伝える
伝え方の例:「私もつらいけれど、今はうまく言葉にできない」「今日は少し話を聞いてほしい」「今すぐ次の妊娠の話を決めず、落ち着いてから相談したい」。
話すことが負担なときは、その希望も伝えられます。相手の悲しみを直そうと励まし続けたり、自分と同じ感じ方を求めたりするより、何が助かるかを確認できます。体の診療や受診予定は、気持ちの整理と分けて確認してください。
自分一人の相談と、二人の相談を選べる
一人で話せる相談、パートナーと一緒の相談、同じ経験をした人との交流などがあります。参加したくない人に体験の共有を強いず、自分に合う方法を選べます。窓口ごとに男性・パートナーの利用対象、予約、費用、秘密の扱いを確認してください。
仕事や家事、手続きのすべてを一人で抱える必要はありません。第三者に事情を伝える場合は、本人が話したくないことまで広げないよう、共有してよい範囲を先に相談します。
支える人も、生活への影響を相談してよい
眠れない、食べられない、集中できず仕事や生活を保ちにくいときは、かかりつけ医や心理相談へ伝えてください。自分を傷つけそう、身の安全を保てないときは一人にならず、周囲や救急の助けを求めます。
こども家庭庁の一覧から地域の流産・死産等の相談窓口を探し、パートナー本人として利用できる支援を尋ねられます。薬が必要かは医師と相談し、自己判断で処方薬を中止・増減しません。悲しみや回復の時期を、相手と競ったり同じにそろえたりする必要はありません。
相手に必要な手助けと、自分が頼みたい支えを一つずつ分けてみられます。二人だけで対処できないと感じた段階で、外の支援に相談できます。
参考にした資料
2026年10月28日、下記資料の関連節を確認して編集しました。海外の相談番号・休業制度や回復日数を国内共通の案内にはしていません。文例は編集部の例で、個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。