コーヒーを減らすべきか迷うときは、一杯の大きさと濃さ、ほかの飲料・食品・薬も含めた量を確認します。「コーヒー二杯まで」「緑茶十杯まで」と飲料ごとの許容量を別々に使う方法では、合計量を見落とします。
妊娠中の注意と、自然妊娠までの期間・不妊治療の成績に関する研究は区別します。一定量以下なら全員に悪影響がない、超えると必ず不妊・流産になる、という境界ではありません。
表示の単位と、実際に飲んだ量を合わせて計算します
| 確認する単位・場面 | 量の求め方(数値は仮定した濃度での計算例) |
|---|---|
| 100mLあたりの表示 | 表示のmg数 × 飲んだmL ÷ 100 |
| 一杯・一本あたりの表示 | 表示が対象とする容量と、実際に飲んだ杯数・本数を確認する |
| 計算例:60mg/100mLを200mL | 60 × 200 ÷ 100 = 120mg |
| 計算例:20mg/100mLを200mL | 20 × 200 ÷ 100 = 40mg。上の例と同じ日に飲むなら計160mg |
| ほかの摂取源 | ほかの茶・コーラ・エナジードリンク、食品や薬の含有量も確認する |
上の濃度は計算のための仮定で、すべてのコーヒーやお茶の実測値ではありません。商品や淹れ方、容量が違えば量も変わります。表示がない場合は提供元へ確認し、含有量が不明なものを0mgとは扱わないでください。
消費者庁も、エナジードリンク等の製品表示を確かめ、多量摂取を避けるよう案内しています。消費者庁:カフェインの過剰摂取について
妊娠前後の目安を、全員の安全保証にしません
食品安全委員会の案内は、妊婦の海外機関の目安の例として、欧州食品安全機関の200mg/日、カナダ保健省等の300mg/日を紹介しています。機関・対象・評価が違う数値を「国際的に全員200〜300mgなら大丈夫」という一つの基準にはしません。食品安全委員会:妊娠前から気をつけたい食べ物(カフェイン)
消費者庁は、感受性に個人差が大きく、国際共通の一日摂取許容量(ADI)等は設定されていないと説明しています。妊娠の可能性、妊娠中・授乳中、持病や薬、カフェインへの反応を含めて医師・薬剤師へ相談し、本人の指示があれば従ってください。健康成人の目安を、妊娠前後へそのまま使わないことも大切です。
研究の割合を、本人の妊娠・流産の予測にしません
カフェインと妊娠までの期間、流産、治療後の出生等を調べた研究は、対象・測り方・評価項目が異なります。一つの観察研究や別の人の体験から、本人の結果が決まるとはいえません。
ASRMの2022年の自然妊娠に関する意見も、摂取量や結果を分けて扱っています。これを「200mg以下ならメタ分析すべて一致」「500mgから排卵・着床が障害される」と確定する表や、不妊治療の成功保証には変えないでください。ASRM:自然妊娠に関する意見(2022年、カフェインの節)
過去に飲んだ量だけで、本人の妊娠経過や治療結果の原因を決めつけるものでもありません。気がかりな場合は、時期・量を整理して診療先へ相談できます。
デカフェ・代替飲料も、表示と成分を確認します
デカフェやカフェインレスでも、必ず0mgではありません。すべて一杯1〜5mg、何杯でも安心という前提にせず、商品ごとの説明と飲んだ量を確かめます。
水等へ一部を置き換える方法もありますが、麦茶等も原材料やブレンドを確認します。「妊活向けハーブだから安全」「甘酒ならアルコールなしで朝食の代わり」とは判断しません。植物成分やアルコール・糖類等を含む場合があるため、本人に合う選択を相談します。
サプリ・濃縮製品や薬との併用も含め、成分が分からない場合は自己判断で足さないでください。消費者庁:健康食品と薬の併用等の注意
減らすときの体調変化や、薬のことを相談します
いまの量や飲む機会を振り返り、一部を減らす・置き換える方法を考えられます。全員に四週間の減量表や二〜三日で必ず治るという予定を当てはめるものではありません。
頭痛や動悸、めまい等を減量の反応だけと自己診断せず、症状が続く・強い場合は医療機関へ相談します。胸の痛み、失神、強い息苦しさ等で安全を保てないときは救急へ助けを求めてください。カフェインを含む薬の服用や変更は、医師・薬剤師へ確認します。
男性も、一定量で精子の運動率が必ず上がる・一定量からDNAが傷つくとする断定で飲料を選びません。エナジードリンク等の多量摂取を避け、症状や健康状態を相談します。
出典と確認日
2026年10月31日、上記の採用節を照合しました。飲料・食品・薬の全製品を実測したものではなく、個人の許容量や妊娠・出生を保証するものではありません。
免責事項
この記事は一般的な情報提供です。個別の診断・治療、運動処方や食事指導に代わるものではありません。症状や治療状況に応じ、医師等へ相談してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。